<   2007年 06月 ( 20 )   > この月の画像一覧

 

Spring Waltz#12-2/2

つづきより



 「ウニョンがやめた?」


 フィリップは、イナが辞めさせたかと思ってしまいます。

 心配でウニョンに電話をしますが、出ません。すぐにウニョンに会いに行きます。

 ウニョンに会うと、「僕のせいで辞めたの。だめだよ。逃げちゃだめ。」と説得をします。

 
 不動産屋の前で、ミジョンはチェハの母親の姿を見かけます。

 ウニョンのお母さんは不動産屋に多額の権利金を渡され、契約書にサインをします。


 電話に出ないウニョンにチェハは心配します。電源が切られています。



 「ウニョンさんはどうなっているんだ。」

 「何故私に聞くの?

  それぞれもとの場所に戻るの。」

 「どういう意味だ。」

 「彼女、辞めたわ。」


 昨晩のウニョンの言葉を思い出し、チェハはことの重大さに気付きます。

 そして、激しく言い争いをして、イナの思いを振り切って、飛び出していきます。


 海苔巻きの店を訪ねても、店は閉まっています。

 チェハは街を探し回り、留守電に何度も電話するように伝言します。


 家ではウニョンが預金通帳を眺め、ため息をついています。帰ってきたミジョンに店が売れたことを聞きますが、それでも悩んでいます。


 イナはチェハの母親に取り入って、結婚話を進めてもらうように張り切ります。

 チェハの練習室に戻ったイナは、チェハの仕事がはかどっていないことに気付きます。

 
 ミジョンとサンウが締まった店を覗き込んでいると、そこにチェハがやってきて、ウニョンの居場所を尋ねます。


 フィリップはチェハと話をします。フィリップの気持が分かっているので、チェハはつらい気持です。フィリップはそれでもチェハに正々堂々とウニョンと付き合うための宣戦布告をします。


 チェハはウニョンを見つけ、車に乗せます。降りようとするウニョンを放さず、ドライブに連れて行きます。ゆったりと流れる大きな川、美しい田舎の景色の中で、チェハは野原に寝転がります。戸惑うウニョンに、傍にいて欲しいと言います。帰ろうとするウニョンを引き止め、ウニョンの戸惑う気持を聞きます。

 それでも、チェハはウニョンを放しません。チェハを困らせないように去るウニョンの手をつかまえ、「僕のそばにいて。二度と逃げないで。僕の傍の、君の場所にいて。」と抱きしめます。


 夕日の傾く川のほとりで、二人は静かに時を過ごします。「少しだけ寝させて。誰かのせいで寝ていないんだ。 よかった、これで安心して眠れる。愛してる。」


 (その顔は岩窟のマリアのようで、美しいよ。チェハ。)



 ミョンフンの帰国パーティーでイナはお洒落をして、友達の新聞記者を呼びます。サプライズとして、婚約発表をすると告げます。得意満面です。



 夜になり帰り道で、チェハはウニョンの手を放しません。


 パーティ会場にはなかなかチェハが現れません、イナもジスクも心配しています。


 「手を放さないで。」


 やっとパーティ会場にチェハが現れ、スピーチをします。



 「僕を信じて。ここにいて。」



 
 「ご紹介します。

  僕の愛する人、パク・ウニョンです。」




 会場の人々は驚き、ウニョンは飛び出していきます。

 ウニョンはバスに飛び乗りますが、チェハはその後をタクシーで追いかけます。


 チェハへのまわりの期待が、二人を苦しめているのですね。



 桜の花が舞い散る夜道を、フィリップは感慨深く歩いていきます。

 イナはことの重大さに打ちのめされ、敗北を感じています。

 ジスクは倒れてしまいます。



 泣きながらバスで逃げるように去っていくウニョン。

 追いかけるチェハ。










 
 
[PR]

by arrive_at | 2007-06-24 15:33 | 春のワルツ 2007  

Spring Waltz#12-1/2

春のワルツ 第12話 愛の宣言


<ネタバレに注意>



 (ビデオを見て驚くチェハの顔が素敵です。ハンサムだって意味で。この後、本当に事件が。)


 フィリップが振り向くと、そこにはチェハがいました。

 部屋を飛び出していくフィリップ。

 チェハは彼を追っていきます。


 庭に出て、フィリップは振り返りざまにチェハを殴ります。


 怒りを抑えきれずにフィリップは親友を傷つけてしまいました。

 もくれんの咲く下で、二人は話し合います。過去を思い出し、二人は友情を感じながらも、女性を取り合うことになってしまったことを悲しく思っています。二人ともつらいのです。


 ジスクはウニョンに仕事をやめるようにいたぶります。ウニョンはただ聞くだけです。

 母親の愛情というものがどういうものかがよく出ています。恋愛と比較するのは野暮ですが、それでも母親の息子を取られる気持は、とても残酷な言葉となってウニョンを痛めつけます。

 「もう、二度とうちのチェハに近寄らないで。」

 (これは、今後の私も使いかねないせりふです。)


 怒り狂ったジスクは、ミョンフンにチェハがウニョンと会ったことを嘆きます。


 嫉妬に狂ったイナも、ウニョンを事務所に呼びつけます。

 部屋ではビデオが回り、ウニョンはいくら消してもまたビデオの画面が出ます。

 イナはありったけの嫌味を言い、激しくウニョンを責めます。私たちの間に割り込んできただけじゃなくて、親友の仲も引き裂くつもりかと、暗に辞職を迫ります。


 車の掃除に戻ったウニョンは、悲しみに耐えられなくなります。


 「愛?

  そんなつまらないことにチェハを巻き込まないで。

  夢を見ているのなら、いますぐ目を覚ましてちょうだい。

  もう二度と、うちのチェハに近寄らないで。」

 「知らないの?

  私が彼を愛していることを。

  私たちの間に割り込んできただけじゃなくて、親友の仲も引き裂く気?」

 
 部屋に戻ったウニョンは、今日ジスクやイナから責められた言葉を思い出して、チェハの為ならこの思いを諦めなければならないことを感じ、泣きながら辞職願いを書きます。


 作曲がすすまないチェハは、ガム売りの少年のところに行きます。

 「いっぱい売れたか?」

 チェハはこの少年に靴や、そのほかにもたくさんのものを買ってあげます。少年の無邪気な笑顔に癒されるのでした。

 「名前は?」 「ガング。お兄ちゃんは?」


 ガングは父親と食事をしながら、たくさん買い物をしてくれた人をテレビで見つけ、父親に教えます。


 
 翌日、ウニョンは辞表を出し、イナは冷たい態度ながらもお互いの為だと言います。ウニョンにはそんな言葉は納得できませんが、仕方なく辞めていきました。


 駐車場にはチェハがいて、ウニョンを誘ってドライブに出かけます。「今日は僕がロードマネージャーになる。君の気持はよく分かる。だけど、今日は君のことだけ考えたいんだ。」


 ウニョンはチェハの真似をして、運転席の後ろに座ります。スクーターに二人で乗ったときを思い出していました。


 帰り際に、チェハはロードマネージャーをクビになります。ウニョンとしては最後の仕事だという想いでいっぱいです。ウニョンの笑顔を見ることがチェハにとっては唯一の慰めとなり、ウニョンはロードマネージャーのお礼に手の甲にキスします。「今日の日当。ほんとにさよなら。」事情を知らないチェハは満足したようです。


 つづく
[PR]

by arrive_at | 2007-06-24 14:57 | 春のワルツ 2007  

Spring Waltz#11-3/3

つづきより


 ホテルの部屋に戻ったチェハは、両親に何故ウニョンに会ったのかと聞きます。

 父親は彼女のことを反対しています。あのウニョンだということを知っているからでしょう。


 ウニョンはうちで母親と話をします。店に来た女性がユン・ジェハの母親だということを知って驚きます。

 部屋に戻ってジスクの言葉を思い出し、悩んでいます。そこにチェハからの電話があり、今日あったことを話して欲しいと言います。チェハは反対されていることでウニョンが悲しい思いをしていると心配します。


 フィリップがウニョンのお母さんの店に海苔巻きを食べに来ています。お母さんもウニョンもご馳走します。その後、二人はデートしますが、ウニョンはあくまでフィリップの気持にこたえられないことを誤りますが、フィリップは笑顔のウニョンのことが好きです。


 チェハはウニョンのお母さんの店に行きます。ウニョンもそこに来ます。



 「もしや、この前助けてくれた。」

 「ユン・ジェハです。」

 「ミジョン、買出しに行こう。」


 お母さんの計らいで、二人は仲良く海苔巻きを作ります。


 「本当はどうなの?

  さっき泣いてたんだろ?

  黄砂がどうのって、不自然すぎる。」

 「フィリプが来てくれたの。

  どうしたらいい?」

 「そろそろ、言わないと。

  こそこそしてるのは良くないから。」

 「そうですね。」


 チェハはフィリップの部屋のドアに手を伸ばし、ためらっています。ドアが開き、フィリップが酒に誘います。

 
 「チュース。

  ハングル習わなきゃよかった。

  ウニョンの言うことや思ってること、知らない方が楽。

  相手の言ってること分かるのに、上手く返事できない。

  でもいつかきっと、きっと分かり合える。

  ドイツ語か英語か、ハングルで、きっと分かり合える。

  言葉を使わなくても通じることがある。

  笑いや、Heart 

  韓国が好きだ。

  つらかったけど、いろいろ教わった。

  大事な人はみんなここにいる。 My mother、ウニョン、そしてマイベストフレンド。」


 ジスクはミョンフンの机の引き出しから、ウニョンに関する報告書を盗み見し、驚きます。


 イナはビデオを見るためにカメラを持って行きます。


 チェハはウニョンを車で送っていきます。手を繋いだ二人はその時間を大事にします。いつまでもどこまでも手を繋いで行きます。家についてもさよならはつまらないと、もう一度手を繋いで歩いていきます。夜になって、そろそろ帰ってくださいとウニョンは言いますが、いやだとチェハは言います。店に入ってからも去りがたい思いです。事務所に寄ってフィリップに言わなければと、チェハはウニョンに言います。


 店にはジスクが現れます。


 事務所ではビデオを再生して、イナとフィリップがその画像を見ています。

 それにしても、二人が楽しそうにピアノを弾く様子を、一番見られたくない人に見られた感じです。

 というか、この真実を受け入れがたい二人が、目の前の大きなモニターでしっかりと見てはならないものを見たという感じでしょうか。


 表情が急に硬くなる二人。


 振り向くと、そこにはチェハが。
[PR]

by arrive_at | 2007-06-24 14:00 | 春のワルツ 2007  

Spring Waltz#11-2/3

つづきより



 ミョンフンはソ・ウニョンの写真を見て、それはパク・ウニョンだということが分かりました。ジスクは不審に思いますが、二人で食事に行きます。


 街角でガム売りをしている少年を、しゃがみこんでチェハは観察しています。


 「何してるんだ?」

 「話しかけないで。あーん、わかんなくなった。今日の売上げ計算してたのに。」

 
 チェハはお父さんと暮らしていた頃を思い出します。


 「どうしたの?なんか、よう?」

 「困ったとき、電話しろ。

  腹へっているか?」


 父ちゃーん。いいカモ見つけたんだ。ユン・ジェハ。



 ウニョンはチェハの普段の自然な感じを撮って欲しいと、ビデオ撮影を頼まれます。結構その撮影を二人は楽しんでいます。

 「ユン・ジェハさん、作曲がはかどるのはいつですか?

  『夜明け頃』

  ユン・ジェハさんは、子どもの頃からそういう性格だったんですか?

  『そういう性格って、なんだよ。』

  ちょっとアレでしょ?

  『アレって、なんだよ。』

  最後に、ピアノは何歳から弾いているんですか?」


 正面からビデオカメラで撮られるので、チェハは照れてしまいます。

 ピアノ室ではウニョンが椅子に腰掛けて居眠りをしています。それをチェハはビデオで撮っていました。ウニョンは私が映っていたら怒られると言いますが、チェハはこのテープをもらっちゃえばいいよといいます。楽しんでいますね。

 ウニョンがピアノを弾いているところをビデオでとって遊んでいると、次にどうやって弾くのか分からなくなります。「つぎ、何でしたっけ」。ビデオをピアノの上に置いたまま、チェハは弾き方の手本を見せます。「この後は?」「よく見てて。」

 楽しそうな個人レッスンの一時です。


 ジスクが現れますが、二人のムードもぶち壊しです。


 フィリップはウニョンを誘って、散歩に出かけます。そして、デートに誘いました。



 チェハの母のジスクは、ウニョンのお母さんのお店に来ます。海苔巻きを注文しますが、食べないで帰っていきます。フィリップに送ってもらったウニョンがそこに帰ってきますが、どうもウニョンに話があったようでした。その様子をフィリップが見ていました。

 近くのティールームでチェハのお母さんはマネージャーを辞めるように説得します。「何か目的があって近付いたんじゃないの?」

 仕事をしなくてはいけないのは借金のせいかとか、下調べはしてあるみたいです。お金を渡して無理矢理辞めさせようとしますが、ウニョンは断り、後で泣いてしまいます。その様子をこっそりと聞いていたフィリップは考え込んでしまいます。


 ホテルに戻るとフィリップはチェハに冷たい態度で接します。

  
 「フィリップ!」

 「どけっ!

  殴るぞ。」

 「怒っている理由を言え。」

 「母親を何とかしろ。」

 「どういう意味だ。」

 「ママに聞け。

  それと、もう一つ。

  最近のお前、気に入らないんだ。」


 

つづく
[PR]

by arrive_at | 2007-06-23 23:35 | 春のワルツ 2007  

Spring Waltz#11-1/3

春のワルツ 第11話 衝撃のビデオ


<ネタバレに注意>



 チェハの録音中にもかかわらず、フィリップは感情が抑えきれなくなり教会を出て行ってしまいます。

 事務所に戻っても、フィリップはチェハの気にいっている曲がタイトルに向いていないと言い争います。そして、部屋を出て行ってしまいます。

 かなり感情的になっているフィリップですが、屋上で心を落ち着かせようとします。


 仕事のあと、フィリップはイナとチェハを食事に誘います。レストランにはフィリップがウニョンを誘ってきて、ウニョンもチェハも居心地の悪い思いをします。フィリップとしては、ウニョンは俺のものだという意思表示をチェハにしているのでしょうか。

 フィリップはウニョンと仲のいいところをチェハに見せつけようとします。

 これって、チェハが勝手にウニョンにキスしたことへの仕返しかもしれません。男は自分のテリトリーをおかすものは、容赦なく傷めつけるのです。いや~、本能的でとっても素敵!

 フィリップは食事の途中でピアノの演奏をウニョンにプレゼントします。フィリップのメッセージは愛の告白でした。レストランの人々にも聞こえるように、その愛の告白はさすがにお洒落なフィリップです。シャイすぎる男では出来ません。雰囲気だけはゴージャスですが、果たして、その想いは届いたのでしょうか。

 
 送ってもらったウニョンですが、フィリップに対してはいい返事ではありません。ウニョンは友達でいて欲しいと頼みますが、フィリップは分かっているとは言うものの、諦めきれない想いで一杯でしょう。


 部屋に戻ったチェハは、フィリップの本心を思い出して、本当に悩んでいます。友達を裏切るのは心苦しいし、かといってどうすることも出来ません。


 ウニョンも部屋に戻って、フィリップに感謝はしているものの、どうしてもフィリップの想いを受け止められないことを感じて、一人謝ります。


 (めちゃくちゃロマンチック。恋とは何ぞや。)




 翌日、チェハのところに母のジスクがやってきました。イナはジスクに取り入っていますが、魂胆があります。チェハとの結婚をほのめかし、宝石店でも指輪はジスクからではなくチェハから欲しいといいます。

 夕食をチェハと両親で摂っていますが、両親はイナとの結婚を勧めます。チェハは困った顔をします。

 そこにフィリップが現れ、一緒に食事をします。その後、チェハはフィリップを引き止めて話をしようと言います。


 「いい加減にしてくれ、

  僕に言いたいことがあるんだろ。

  はっきり言えよ。」

 「これからは僕も自分のことだけ考える。

  僕には君みたいな才能はない。

  君の指が羨ましい。

  でも、君に負けないものが一つある。

  耳だ。

  だから、君のマネージャーでいるのは楽しかった。

  君のためにがんばった。韓国にまで来た。

  君とっては、ただのマネージャーだろうけど。」

 「馬鹿言うな。

  お前がいてくれたから、いまの僕があるんだ。」

 「君は全部持ってる。Family, Mother, Father, Piano.

 それに、今度は…。」

 「全部他人のものだって言ったら、どうする?」

 「その中の一つでいいからくれよ。

  ひとつだけ。」


 フィリップもまた苦しんでいるのでした。



つづく
[PR]

by arrive_at | 2007-06-23 20:57 | 春のワルツ 2007  

Spring Waltz#10-4/4

つづきより


 教会の懺悔室で、チェハは苦しみを告白しています。


 「ある人を愛しています。

  相手は、愛しちゃいけない人です。

  なのに、気持を抑えられません。」

 「愛することは、罪ではありません。

  気持に従いなさい。」

 「でも、僕には大事な友人がいます。

  かけがえのない友達。

  僕のことを信じてくれて、僕のためなら何でもしてくれる奴なんです。

  その友人の愛している女性を、僕が愛してしまいました。」



 チェハの弾く悲しげな曲にあわせて、フィリップも包帯で巻いた右腕にも構わずに、ピアノの鍵盤を弾くマネをします。

 ウニョンにもなぜか悲しさを感じさせる曲でした。


 
 「楽譜がないよ。

  楽譜がないんだけど。

  それでも仕事しているつもりか。

  楽譜のことまで、僕に気を使わせるなよ。

  やる気ないのか。

  給料だけとって、何もしないなんて、 どういうつもりだ。

  今度こういうことがあったら、 マネージャー変えるぞ。

  しっかりしろ。」


 好きなウニョンに当り散らすチェハって、いったいどうしたのでしょう。ウニョンは突然の仕打ちに驚き、部屋に戻って泣き出してしまいます。

 チェハはその部屋の外でためらっています。中からはウニョンが激しく泣きすする音が聞こえ、いたたまれなくなって外に出て行きます。

 
 ウニョンは思い立って外に行きます。

 河原にはチェハが考えごとをしていますが、そこにつかつかとウニョンが近寄ります。


 「急にどうしたんですか、理由だけでも教えて。」

 「何の理由?」

 「楽譜が見当たらないぐらいで大騒ぎして。」

 「なにか勘違いしてないか。

  ちょっと優しくしてやったぐらいで、気があると思い込んでるんだろう。

  立場を良く考えろ。

  珍しかったんだ。

  君みたいなクラスの人間は初めてで、
  
  韓国に来て退屈だったから遊んでみたけど、

  もう飽きたよ。」



  ペシッ!


 苦々しい顔で立ち去るチェハ。河原に座り込んで泣き出すウニョン。

 
 胸に迫る何かがチェハをウニョンのところに戻らせます。


 そっとウニョンに手を添えて立ち上がらせます。もう、ウニョンは泣きじゃくっています。


 じっとウニョンを見つめ、そっとキスするチェハでした。



 その様子を、テラスからフィリップが見ているなんて…。
[PR]

by arrive_at | 2007-06-23 18:56 | 春のワルツ 2007  

Spring Waltz#10-3/4

つづきより


 怪我の手当てが終わって、チェハはフィリップに自分のことをどう思っているのかと聞きます。


 「飲んで、ハーブティー。 落ち着くから。」

 「ダンケ」

 「フィリップ、僕はお前にとってどんな存在?」

 「君が来たとき、僕はいじめられっ子。

  でも、君を見て分かった。友達になれるって。

  なんで?」

 「ウニョンさんは?ウニョンさんはお前にとってどんな存在?

  命を捨てられるほど愛してる?」

 「ウニョンを愛してる。

  幸せにしてあげたい。

  どんなことをしても、絶対。

  ウニョンに会って、韓国や君を見直した。

  You know?

  前は韓国なんて忘れてしまいたかった。

  But, I ××× remember. Da House.(聞き取り不能)

  覚えてる?

  大きな庭、家にはママがいて、ママは僕の手、握ってた。

  おじいちゃんもいた。僕を嫌ってた。

  僕は韓国、嫌いだった。

  でも、いまは違う、幸せ。

  ウニョンのことを愛してるし、

  マイベストフレンドがついててくれる。

  マイベストフレンド!」


 親友のフィリップから信頼を寄せられ、チェハは、その本心を聞くことで反対に思い沈むようです。


 キッチンでウニョンとフィリップが話をします。フィリップは怪我をしていて、水をこぼしてしまいます。ウニョンを助けるために怪我したのですが、ウニョンは申し訳ながっています。


 「ごめんなさい。」

 「そんなこと言わないで、僕が申し訳ないから。」

 「本当にごめんなさい。

  もう、優しくしないで下さい。

  フィリップに優しくされると、ますます申し訳なくなる。

  私は、フィリップほどには優しくできないから。

  だから、悪くて。

  ごめんなさい。」


 (こういう優しい男性っています。その優しさが、真綿で首を絞めるようにクイクイと…贅沢な悩みですが。もったいないことです。)


 ウニョンはフィリップの気持を知っていながらも、チェハへの想いを止めることが出来ないという感情で、とてもつらいと感じているようです。

 そして、その理由を知らないフィリップは、とにかくウニョンのことだけを愛しているのでしょうか。せつない恋です。


つづく
[PR]

by arrive_at | 2007-06-23 18:42 | 春のワルツ 2007  

Spring Waltz#10-2/4

つづきより


 CDショップで買い物をする二人、チェハは先を歩き、ウニョンはマネージャーとしてついて行きます。

 ピアノ演奏のあるバーで、チェハは演奏家の友達二人と会います。

 (一人は復活に出ていた若手刑事さんではないですか。)


 「ウィーンでのチェハさんとフィリップさんは、

  ショパンとルヴィンシュタインに例えられていたんですよ。」

 「えっ、アインシュタイン?」

 「彼女はロードマネージャーなんだ。」

 「ロードマネージャー?

  お前も出世したなあ。

  ロードマネージャーまでいるのか。」

 「恋人かと思いました。」

 「まさか、違います。」


 同席したウニョンは音楽家の名前もわからず、はじめて聞いた言葉を繰り返し覚えようとします。チェハはちぐはぐな会話の中で、ウニョンに何かいいたそうです。


 「僕のロードマネージャーなんだから、音楽の基礎知識ぐらいは持っていて欲しいなあ。」

 「基礎知識って、仕事に必要ですか?」

 「アルトゥール・ルヴィンシュタインって言うのはね、

  ロマン派の神童と謳われた天才ピアニストだったんだ。」

 「誰もそんなこと聞いていないのに。」

 「ただ、テクニックはすごいけど遊び心がありすぎて、若い頃は評論家受けしなかった。」

 「アルトゥール・ルヴィンシュタイン、アルトゥール・ルヴィンシュタイン…」


 一生懸命覚えようとしているウニョンを、チェハ優しい目で見守っています。


 「持つよ。」

 「いえ、私が持ちます。」


 凍える手を息で温めているウニョンに、チェハはウニョンの荷物を持つために手を差し出し、そして二人の手が触れたときに手を握り締めました。ウニョンは少しためらっています。


 「こうして行こうよ、これからは。

  意地張らないでさ。」


 小さくうなずくウニョンでした。



 うちに帰ってからは、ウニョンは嫌な奴のことをたくさん話しています。


 「アルトゥール・ルヴィンシュタインの話とか、エミール・ギレリスとか、ブレルデンかブレンデル。こんなややこしい名前、よく覚えるよね。頭いいんだな、嫌な奴って。」


 そのひとり言を聞いていたミジョンは呆れます。


 「さっきから嫌な奴の話ばかりしてる。

  ったく、もう、無意識に話していたわけね。

  あんたこそ、そのややこしい名前、いつ覚えたの?」

 「でもさ、嫌い嫌いも好きのうち。あんた、その人にぞっこんラブじゃない。」

 「そうかな。動揺しているとこが怪しい。出身もソウルだなんて見栄張るし。

  どう、白状しな。好きなんでしょ。」


 友達の目はたいへん厳しいものですね。


 チェハは、夜遅くピアノを弾いて作曲をしています。今日は乗っているのでしょうか。


 
 小川のせせらぎの聞こえる河原で、チェハとフィリップとイナは音源を聞いてチェックしています。


 ウニョンは少し離れた橋の欄干に腰掛けて、小川のせせらぎに耳を済ませています。そこに、チェハがやってきました。


 「何してるの?」

 「座ってるだけ。」

 「そうやってても、可愛くないよ。」

 「かわい子ぶっているわけじゃありません。

  変なこと言わないで。」

 「顔が可愛くなくて、性格が悪くて、口だけは達者で、態度のでかい奴。

  どう思う?」

 「うわっ、最悪ですね。それ。

  だって、顔がダメなら性格が良くなきゃ。

  それに、口が立つなら感じは良くないと。

  そんな人ダメですよ。」

 「じゃ、どうしたらいい?その人が好きなんだ。」


 ちょっとウニョンは考え込みます。チェハはいたずらっぽくウニョンを見ます。


 「あの、私に恋の相談ですか?」

 「恋を知っているのかなと思って。」


 ウニョンとフィリップのことを暗に指しているのでしょうか。はたまた、それは例え話をしながらウニョンに思いを告げているのでしょうか。二人は黙り込んでしまいました。ドキドキですね。


 そこにイナが現れて、ウニョンにコーヒーをみんなに出すように行って追い払ってしまいます。しかし、立ち去るウニョンの後姿を目で追うチェハでした。


 河原から蝋梅の花が咲く中を一行は歩いていきます。河原を横切る時にチェハが手を差し伸べ、ウニョンは手を取ってもらいます。その横には手を出し遅れたフィリップがいますが、ウニョンは全然気付きません。イナもなんだか不機嫌なようです。


 ミョンフンはウニョンの親の店の前で、車の窓から様子をうかがいます。


 夜になって、ウニョンに電話が鳴ります。それはチェハの作曲したピアノの演奏です。

 チェハはピアノの上に携帯電話を置いて、ウニョンのために演奏をしています。こころの中はウニョンで一杯なんでしょうね。


 翌朝はウニョンはどんな服にしようかと、懸命に服選びをしています。そして、車をホテルに回して、サイドミラーで髪形を治したりして嬉しそうです。

 チェハはウニョンの車に荷物を積み込みますが、そこにやってきたイナに同乗するように誘われますが、断ります。

 ウニョンは気にしますが、チェハ気にしないように言います。後ろの席に座っていたチェハは、運転席の後ろに移動して、シートに体を近づけます。驚くウニョンですが、チェハは結構楽しんでいます。これって、かなり変態です。でも、スクーターに乗ったときのことを思い出して、二人は笑っています。若いって無邪気です。


 教会に到着すると、チェハは今朝イナの車で行くのを断ったことを誤ります。「イナ、先に謝っとくね。ごめん。残酷なことを言うようだけど、僕ら、友達でいよう。」

 (よく言ったと溜飲を下げる諸兄の方々も多いことでしょう。個人的に私にもこんな友達がいました。金持ちの子供というのを鼻にかけ、プライドが高く、人への配慮の出来ないおばかさんです。大人になるともっとたちが悪くなり、人に拒絶させると取り乱していました。お疲れ様な人生です。バイバイ!)


 「はっきりさせておかないと、悪いから。」

 「聞かなかったことにする。先ずは仕事よ。

  話しは後にして。」


 チェハは困っています。


 ピアノの前で、チェハとフィリップは演奏の準備をしています。一緒に弾かないかと言うチェハに、緊張すると言いながらも手もみなどをして、笑ってフィリップは弾くことにしました。昔からピアノ演奏を介して仲が良かったのでしょうね。

 この場合、フィリップが例のルヴィンシュタインではないかとも思ってしまいます。遊び心は十分ですから。

 チェハとフィリップは裏山を登りながら、いろいろと話をします。滑り落ちたチェハに、怪我をした手にフィリップはTシャツを切り裂いて手当てします。


 チェハの録音中にフィリップがウニョンに話しかけているところを見つけて、突然、チェハの手が止まります。少し動揺しているのでしょうか。または、軽く嫉妬でしょうか。分からないけど…。


 教会での録音中に、キーキーという音がします。ディレクターが気が付きますが。


 早朝になり、まだ暗い中、ペンションのテラスでウニョンにチェハは訊ねます。演歌が好きだったというウニョンに演歌ってどんな曲かを聴きます。チェハは聞いたことがないのですが、ウニョンは調子こいて歌っています。明るい性格です。

 楽しそうに河原で散歩をしているところに、フィリップもやってきます。二人の仲に割り込んだ感じですが、フィリップにはそんな二人の雰囲気に気が付きません。チェハ、どうしましょう。


 録音の前に例のノイズを止めないといけないということで、みんなで探します。ウニョンが見上げたところには、立て付けの悪いステンドグラスの窓が今にもはずれそうです。フィリップがウニョンをかばってステンドグラスはフィリップの頭の上に落ちました。

 フィリップは怪我をしてしまいます。



つづく




 









 
[PR]

by arrive_at | 2007-06-23 18:01 | 春のワルツ 2007  

Spring Waltz#10-1/4

春のワルツ 第10話 かけがえのない友


====================================================

 やっと前半の10話に来ました。オーストリアでの出逢いから、韓国での再会。スホとウニョンの子どもの頃の出来事など、ドラマが進むにつれて運命の再会の理由がわかってきました。チェハとウニョンはつらい過去を乗り越えて、これからどのように関わっていくのでしょうか。

 後半にはリュ・シオンさんの実家も映されているそうで、フィリップの母親の実家という設定で少しだけ見ることができるそうです。また、韓国での放送で使われた場面と使われなかった場面や、今回の日本版に際してユン・ソクホ監督の編集されたものが放送されたそうですが、その比較についてはWikipediaの「春のワルツ」に詳しく記されています。

 この春のワルツのレビューはテキストのみで、実際に自分でビデオデッキで録画したものから書き起こしています。上手い表現はなかなか難しくて出来ませんが、少しでも映像を思い出したていただけたら幸です。10話は録画をするのが遅れたために、最初の部分は他のサイトからの引用文を使っていますが、少しでも雰囲気を伝えることができればと思っています。

 どうぞ、これからも楽しんでください。

====================================================


<ネタバレに注意>



 ウニョンへの態度のことで、フィリップからたしなめられるイナ。「公私の区別ができない人間とは、一緒に仕事はできない」と言われる。イナは態度を改め、ウニョンにも謝罪する。

 チェハと一緒に朝帰りした事を、イナにきつくしかられて落ち込んでるウニョンには、「ウニョンも少し悪いね」とフィリップが優しく諭す。「人の心を傷つけたらダメだよ」

 ホテルへチェハを迎えに行ったウニョンは、ミョンフンと顔をあわせる。ミョンフンから「故郷はどこか?」と尋ねられ、「ソウルです」と答えるウニョン。


 (以上は引用しました。)




つづく







 
[PR]

by arrive_at | 2007-06-23 16:00 | 春のワルツ 2007  

Spring Waltz#9-3/3

つづきより



 翌日は、またもや二人で車で帰るのですが、チェハは、今度は助手席に座ります。

 チェハは暗譜の最中ですが、ウニョンは和む為に話しかけますが、さえぎられます。チェハはとても気分が乗っているのでしょう。

 そんな時、車が狭い農道で対面した時に、前から来た耕耘機が避け損ねて路肩に突っ込みます。ニワトリが逃げ、チェハもウニョンも泥だらけになりながら飛び回るニワトリを捕まえます。

 おじいちゃんはそんな二人に、家によって泥を落としていくように言います。梅の花が咲く、美しい田舎です。

 夜になって帰ろうとする二人に、おばあさんは夕飯を食べてから帰るように促します。ウニョンは断ろうとしますが、その隣のチェハのお腹が鳴って、結局ご馳走になります。


 サムゲタンをご馳走になり、二人はおいしそうに食べます。そりゃ、もう、幸せな感じで。

 おじいちゃんとおばあちゃんは孫を預かっています。チェハがたいへんでしょうといいます。


 「どうせ死んだら土になる体、大事にしても仕方ない。

  子供の世話がたいへんなもんか。

  お金稼ぐ方がよっぽどたいへんさ。」


 チェハの家族同士の愛情に感じ入る姿を見て、ウニョンはチェハの一面を知るのでした。チェハにも、家族を思いやる親の気持というのが、なぜか重みのあるものに感じたのでしょうか。心和む一時です。

 そこに電話が入り、知り合いが倒れたということで、急いでおじいちゃんとおばあちゃんは出かけます。

 赤ちゃんと小さな子どもの面倒を頼まれた二人は、てんやわんやです。帰ることも出来ません。

 イナからの電話の音で赤ちゃんが目を覚まし、電源を切ります。

 車に残されたウニョンの電話もそのままです。


 お姉ちゃんの子供は、赤ちゃんのミルクの調合をチェハに教え、慣れない手つきでチェハはミルクを作り、そして赤ちゃんを寝かせるために抱っこして悪戦苦闘しています。

 ウニョンは外にあるトイレにお姉ちゃんの方を連れて行きます。子育てってたいへんです。がんばれ、二人!

 
 「お兄ちゃんとお姉ちゃん、ウチのパパとママみたい。」


 子供って、ドキッとすることを言うんですね。独身者の二人に向かって。いいぞ~。



 驚く二人の表情は、なんともいえないものですが。プチ幸せ感にあふれています。いや、そうでもないか。


 イナからチェハに電話が入ります。

 イラつくイナ。嫉妬、めらめらめら、ぼわぉ~っ!



 おじいちゃんとおばあちゃんが帰ってきました。帰ろうとする二人におじいさんは言います。

 
 「こんな遅くに行くことはない。

  道を知っていても、無理だ。

  真っ暗で、何にも見えないんだから。

  可愛い娘さんに苦労させちゃダメだよ。

  泊まっていきなさい。」


 (本当に田舎の夜は真っ暗です。怖いぐらいです。私は嫌だな。夜道の一人運転は恐怖よ。)


 結局、二人は同じ部屋で寝ることになります。

 ウニョンはチェハに、ここからこっちに来ないように言います。

 チェハも負けじと、「行くわけないだろ。そんな気、全然無いから。心配するな、引きずり込まれても逃げる」と、立って行きます。


 「何よ、嫌な奴!」布団に潜るウニョンでした。

 (もしかして、フィリップ以来の男女同行の旅かな。偶然とはいえ。)


 
 その頃、ホテルの部屋でチェハの父親ミョンフンは、ウニョンの身上調査書に目を通していました。

 パク・トゥシク、チョ・ヤンスン、ソ・ウニョンという戸籍簿のコピーに目を通し、すでに寝入ったヘスクの方に目を移しました。やはり、奥さんの勘は当たっているのでしょうか。


 翌朝、目を覚ましたウニョンは、洗顔のために髪をもう一度ハンカチで結わえました。

 車に乗ったチェハは寝てしまい、運転するウニョンは、一晩中寝ないで何していたんだろうとつぶやきます。

 そりゃ、ウニョンの為に、寝ないで何も無いように気を使っていたのでしょうけど。純情な男もたいへんです。ウニョン、分かるかな~。女性を守ろうとする男心、紳士ですね。

 
 無事に事務所に二人は着くのですが、そこには恐ろしい剣幕のイナが待ち構えていました。

 そして、ウニョンを見てイナは跳びかかります。




 ウニョンの髪に結ばれたハンカチは、イナがチェハに送ったものだったのです。
 


 


 
 
[PR]

by arrive_at | 2007-06-22 19:16 | 春のワルツ 2007