カテゴリ:チェオクの剣( 20 )

 

チェオクの剣 第14話「チェオクの最期」 最終回 その2

「チェオクの剣」の放送が終わって10日以上過ぎてしまいましたが、その間心の旅に出ていた私は、再び最後の宿題に向かっています。

 近所の比較的大きな駅前のTSUTAYAでは、未だにこのDVDがたくさん貸し出されているようです。










































 最終章のテレビ放送はかなりカットされているようで、時間制限があるとはいえ、後で詳しいあらすじを追ってみると、ピョンテクがチェオクをかばったり、ユンたちには打つ手もなく、最後の手段として国王に直訴するしかないという苦悩があったり、ナニがお妃選びに出かけるのをユンやチェオクたちが見送ったりのシーンはカットされていたようです。









































 ユンがソンベクに討たれ、荼毘にふされるというシーンもカットだったようで、話のつながりがギクシャクしてはいますが、チェオクがユンへの忠誠を再び燃え立たせるという理由もそのためかはっきりとはわかりませんでした。























































































































 ソンベクというのは大変人気のある役です。世直しのカリスマであり、自分の信じる正義の為に時には非道な事もします。ワイルドでありながらピュアであり、ましてチェオクと出逢ったことで何度も自分の生き方に戸惑いを感じながら、それでも正義の為に自ら犠牲になるという、ダーティーでありながら魅力のある役がらです。このソンベクの表情は結構絵になるのではないでしょうか。










































 最後のソンベクがチェオクとの竹林での戦いのシーンも、子どもの頃にチェヒと別れる回想シーンも残念ながらカットされているようで、盛り上がりに欠ける編集だったのは問題です。

















































































































































 しかし、このドラマのテーマの一つである「縁」というものが貫かれているところは、時代が違う今でも考えさせられるところが多いと思います。

 チェオクとユンの身分による道ならぬ恋、チェオクとソンベクの幼い頃に生き別れ、再会は敵同士だという非情な運命、その他の人々が時代の闘争に巻き込まれながらも自分の正義に命をかけるという生き様は、人がこの世に生きるということの困難さをつくづく感じさせます。


 ユンが「チェオク、縁とは出会ったときに問うものではなく、終わるとき問う様だ。ありがとう、最後まで共に過ごす縁を与えてくれて」というシーンでは、やはり人の世は「縁」というものが存在すると思えてなりません。

 アジアの宗教観とでも言うのでしょうか。仏教に限らず、人との縁というものを大切にして生きてきた歴史が、現代の私にも強く感じられます。「縁」とは一体なんでしょうか。


 最後の展開は戦闘シーンも多く、国王は捕らえられ、黒幕は死に、主人公の一人のユンは息絶え、チェオクとソンベクの兄妹の名乗りを上げるときにはお互いに致命傷を負い、ソンベクではないけど「私のこの世の生はここまでだ。」と言わしめるほど壮絶でした。

 悲劇、悲恋、宿命のドラマでしたが、可哀想なだけではなく、反対に人は強い意思と夢や希望を持って生きていかざるをえないという、心の強さを強調したストーリーではなかったかと思います。

 人間って一体なんだろうね。


 
 今日の言葉

 ソンベク「私を動かすのは私の心だけだ。」



 人は夢に向かって生きていけるのでしょうか。そして理想の為に死ねるのでしょうか。


 完













(画面をクリックすると大きくなります)
[PR]

by arrive_at | 2006-10-25 14:00 | チェオクの剣  

チェオクの剣 第14話「チェオクの最期」 最終回 その1

「チェオクの剣」のおかげで、またもや韓国に興味が出てきました。

 旅のお供に買った古本は、「恨(ハン)の韓国史」《六つの古都の歴史案内》麗羅というものです。韓半島と日本列島は3万年前までは陸続きだったそうで、洪積期の後期に亀裂が生じて分離したのだそうです。それでも狭い海峡を行き来しながら、韓国も日本も同じ兄弟のようなものだったということでしょうか。

 韓は日本語では「かん」ですが、韓国読みでは「ハン」となり、「恨み、嘆き」の意味もあるそうですが、それ以前の言葉に「ハン」は天または空、数の初めの「ハナ」、行為するの「ハンダ」、古代の首長に対する呼び方の「ハン」と言った意味があるそうです。

 ますます、韓国というものが面白くなってきました。


ネタバレにご注意!
○---------------------------------------
 反乱決行日。すでに都のあちこちには火薬が仕込まれ、ソンベクからの合図を待っていた。ソンベクが宮殿を襲撃する一方で、精鋭軍が都に進軍する手はずになっていたが、その精鋭軍が倭軍であることをソンベクは直前に知る。

 チェ・ダルピョンが、協力と引き換えに倭軍にチェジュドを渡す約束をしているというのだ。「この国の民のため」を信念に持つソンベクは怒り、撤退を決意する。

 一方、謀反の全容をつかんだファンボ・ユンは、イ・ウォネ、ペク・チュワン、マ・チュクチ、そしてチェオクを連れ宮殿に向かう。王の兵と謀反側の兵とが混在するなか、国王の元へと進む一同。国王はすでにチョン・ピルジュンによって拘束されていたが、チェオクの機転で国王を救出、謀反は未然に防がれた。

 撤退したソンベクはこれまでの労をねぎらい、みなに砂金を配ろうとするが、すでにタルピョンが持ち出したあとだった。そのタルピョンはソンベクを追ってきたチェオクを捕らえ人質とし、ユンに取引を持ちかける。

 ユンはセウク長官の治療を頼むため師匠スウォルの元を訪れ、スウォルからソンベクとチェオクが実の兄妹であることを知らされる。

 タルピョンが待つ浜辺に向かうため、ユンはナニに別れを告げる。すべてを察したナニはユンに愛の言葉を求めるが、ユンは約束を守れないことをわびるだけだった。

 浜辺でユンは自分の命と引き換えに、捕らわれたチェオクの解放を要求。そこへ砂金を取り戻そうと、タルピョンを追ってソンベクが現れる。チェオクに刀を突きつけているタルピョンに向い、ユンは剣を投げる。

 タルピョンは海に倒れ、砂金は海に流れてしまった。ソンベクは怒りに任せ、ユンを斬る。倒れる間際、ユンはソンベクの耳元でチェオクの本名を明かす……。混乱の中、立ち去るソンベク。ユンはチェオクに看取られ息を引き取る。

 チェオクの決意は固まった。回復したセウク長官率いる官軍が草原にソンベクを追い詰める。

 「私の剣で討たねば、この先一生悔いが残る」と言うチェオクに、笑みで対じするソンベク。

 剣を持つチェオクの手をとり、自らにとどめを刺すソンベクは「会いたかったぞ、チェヒ……」とささやいた。座り込むチェオク。そこへソンベクに向けて官軍の銃弾と矢が一斉に放たれる。チェオクは身をていしてソンベクを抱きとめ、やがて共に倒れる……。
--------------------------------------○


 最後の章ということで、ここは暗いストーリーも明るく受け止めたいところです。

 カトウ一味が日本からの刺客ということはわかりますが、映画ピンクパンサーでも確かカトウという変なアジア人がクルーゾー警部と戦っていました。何かとミスターカトウは外国で日本を象徴しているようです。そのカトウも坂本竜馬というか、小泉純一郎風のヘアスタイルにリリーフランキーに似た潤んだ眼でソンベクにやられていくのは、日本人としてはなぜかやるせないのです。せめて、村上弘明ぐらいハンサムであってほしかったのですが。

 そんな私のわがままは置いといて、ファンボ・ユンとチェオクとその他のメンバーが宮殿に入っていくところは、謀判者たちといよいよ決戦という感じです。王様は捕らえられ、王の席を狙っていたチョン・ピルジュンのたくらみに目が覚める王でしたが、それも遅いというものです。

 それでもユンたちの活躍により、王は助けられ、チョン・ピルジュンはユンの投げた短剣で死に、反乱は抑えることが出来ました。

 その最中にチェオクはソンベクを倒すべく、森へいくのでした。

 チョン・ピルジュンの手下の悪人タルピョンにチェオクが捕らえられ、ユンの部屋にはチェオクの剣とタルピョンからの人質交換に来いという脅迫状が届けられました。

 夜ではありますが、ユンはチェオクを助けることを心に決め、セウク長官を見舞い、ナニには婚約を果たすことが出来ないと、別れを告げて謝ります。

 この辺の男のいい訳は、きっと私も男だったら見え透いた嘘もつくし、好きでもない女にいい顔もするし、とにかく、こころにもない言葉のいくつかを言うだろうと思います。

 それにしても、男って嘘つき!(緒川たまきのうるんだ瞳で…)


 特に、チェオクの為だとは言えずに「母の具合が悪いのですぐに行かなければならない」と言い訳をします。こういう嘘を見抜くのは女のカンは鋭いのですが、ナニもしつこくユンに迫るのでした。こういうのって、個人的にみっちゃんみたいでイヤなんですが、誰も知らないので話を元に戻しましょう。

 チェオクが人質になって、やはりユンの心は穏やかではありません。どんなに縁を切ったといっても、それでもチェオクのことが心配で、心中穏やかではないのが本心なのでしょう。自分の心に嘘をついちゃぁいけません。

 突然、前回の「縁切り」がわかりました。ユンとチェオクの縁だったのですね。


 そして、ユンがチェオクを取り戻そうとタルピョンに自分の命を引き換えに交渉します。ユンは本当にチェオクの為に死ぬつもりです。ここがユンの最後の生き様になります。これでいいのかもしれません。運命に翻弄され、しかし、死ぬ時にはチェオクとの縁を結んで、愛するチェオクの為に死ねるというのは結果的には大変幸せなのかもしれません。…あぁ、もう私、何を言っているのやら。


 その浜辺にソンベクが駆けつけ、仲間の砂金を持ち逃げしたタルピョンから砂金を取り戻そうと剣を突きつけます。しかし、タルピョンはチェオクを人質にして今にもチェオクを殺そうとします。





 すみません。大事なところですが、明日の予定が詰まっているので、もう休みます。
 
 宿題は必ずしますから、もう少し待ってくださ~い。

 (エントリは宿題とは違うだろっ!)


 


その1に続く
[PR]

by arrive_at | 2006-10-25 13:58 | チェオクの剣  

チェオクの剣 第13話「縁切り」 その3

その2の続きから。


 「縁切り」というサブタイトルは二つの縁切りがあるように思われます。

 一つは、一度は革命を諦めて放浪のたびに出ようとするソンベクが、再び謀反を実行すべく立ち上がった時に、それは敵対するチェオクへの思いを断ち切って、民の為、世直しの為に命を懸けようとしたことです。

 「次の世では、お互いに会わぬことにしよう」とソンベクがチェオクにほら穴で言いましたが、ソンベクはほら穴で既に一度自分は死んだと思っています。そして、自分の幸せなどは考えず、謀反で死ぬことも厭(いと)わない決心をして、チェオクへの思いを断ち切りました。

 また、もう一つの縁切りとはユンがチェオクへの思いを断ち切ることです。

 チェオクがソンベクを慕うことを知りながら、やっと、ユン自身はチェオクがかけがえのない存在だということを思い知り、全てを捨てでもチェオクを離したくないと訴えます。














 ユンがナニさんと婚約したことですら、それは自分の心を欺(あざむ)いていたのだとはっきりと言います。ユンの告白は自分の辛く厳しい生き方をも捨てる覚悟でチェオクの心に迫ります。

 しかし、残念ながらチェオクの心は遠ざかっていき、ユンは幼い時の思い出だけを胸にしまい、チェオクの幸せを願って苦しみながらも縁を切る決心をします。



























 ユンは剣を引き抜き、チェオクにこれで私を切って、本心を見せよと言います。ユンはチェオクとソンベクの仲を信じられず、また、信じる為にもチェオクに切られて死んだほうが生きて苦しむよりはましだといわんばかりに迫ります。


























 「斬れ 私を斬って おまえの心を見せろ
そうできるなら お前とチャン・ソンベクの縁を信じるだろう
どのみち どちらかが斬らねばならぬ」

 「一振りで終わらせます お許し下さい」

 ユンは死を覚悟し穏やかにチェオクを見ます。チェオクは剣を振り上げ、ユンを切らずに自らの命を絶とうとします。が、ユンはすぐさまチェオクの剣を素手で握り締め、チェオクのためらう気持ちをも察します。








































 「行け...私はもう 15年前に雨の道を歩いてきた7歳の女の子だけを覚えておく。チェヒと呼ばれたその女の子を、胸にしまっておく。     行け...」

 敵の急襲に倒れながらもチェオクを逃がし、立ちさるチェオクもその縁切りに戸惑いながらも分かれていきました。ユンの敵に撃たれた痛みよりも、チェオクとの別れの心の痛みはいかばかりだったでしょうか。

 「嘘のように私の涙を消した女の子。 7歳の女の子。今その子が 私から去っていく。あの子のために何もしてあげられなかった。行け 空高く羽ばたけ。誰も、 何も、 お前を束縛しないところへ。」


 断腸の思いのユンでした。









































 ユンの語りがあるときに感じるのですが、アフレコの寺杣昌紀(てらそままさき)さんの滑舌の良さには驚きます。丁寧な台詞が戦場でのユンの告白に違和感を感じます。やっぱり声優の素晴らしさと、きっと俳優とは違うのでしょうね。

 ビデオは音声が正副入っていますので切り替えが出来ます。日本語で何度も見た後で、韓国語の台詞を見ましたが、ユン役のイ・ソジン氏の甘く優しい声に驚きました。フォンボ・ユンはそれほど厳しく怖い人ではなさそうです。納得!
[PR]

by arrive_at | 2006-10-25 13:57 | チェオクの剣  

チェオクの剣 第13話「縁切り」 その2

その1の続きから。
 

私の旅は、伊勢神宮「お木曳き」という神宮行事を見ることでした。瑞穂の国といわれる日本の天皇を中心とした生活や文化があった時代からは今は遠く離れていますが、この地には今も天照大御神(あまてらすおおみかみ)が皇大神宮(こうたいじんぐう)にまつられています。

 天照大御神は、神話によれば高天原(たかまのはら)において農耕・養蚕をはじめられた神だそうで、天孫瓊々杵尊(てんそんににぎのみこと)の降臨に際しては天上の清らかな稲(斎庭の稲穂《ゆにわのいなほ》)を地上において作るように託されたそうです。

 この時に三種の神器といわれる、八咫の鏡(やたのかがみ)・八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま)・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)(草薙剣《くさなぎのつるぎ》)を授けられたそうです。それで天照大御神のまつられている内宮(ないくう)にはこれらの三種の神器が今もまつられています。

これは玉纒御太刀(たままきのおんたち)といわれ、鈴をつけ琥珀・瑠璃・瑪瑙(めのう)・水晶をちりばめ、鞘には300丸の五色吹玉を纏っている。神宝の太刀のなかでも最も華麗な拵(こしら)えである。









 どこの国にも歴史と文化があります。現代に生きる私達には、その時代を想像することしかできませんが、人の暮らしにはそれぞれのドラマがきっとあるのでしょうね。

 



 さてチェオクの剣ですが、前回の最後は洞穴(ほらあな)に落ち、骨折をしたり、毒虫にかまれたりで生命に危険を及ぼしながらも、ついにソンベクとチェオクは滝の裏に這い出て、毒虫の毒で意識不明のソンベクを伴ってチェオクが滝つぼから現れます。そこにはユンら捜索隊と謀判者に5年前から丸め込まれた近隣の役所の兵がまさに戦わんとしているところでした。

 水に浮いたソンベクはユン側に捕らえられ、チェオクはわざと謀判側に捕らえられて、ソンベクと人質交換をさせようとします。

 ユンはソンベク逮捕の使命を優先させるために、剣を突きつけられたチェオクを助けるとも言わず、ソンベクの交換を拒否します。居合わせたユン側の参謀ペク・チュワンが「生きている者ならまた捕らえることが出来ますが、死んでは命を蘇らすことは出来ません」というようなことを言って、ユンには許可なしにチェオクとソンベクを交換します。

 チェオクにはソンベクが助かることでホッとしたような表情になりますが、戦いの後ユンはチェオクを縄で縛り捉えるように部下に命令します。ソンベクを取り逃がしたことへの罰でしょう。



 
ネタバレにご注意!
○------------------------------------
























 一命を取り留めたソンベクは、スミョンらが見守る中ほぼ1日意識を失っていた。同じ毒虫の毒を使った針での施術を受けたソンベクは、ようやく意識を取り戻す。その場に居合わせたタルピョンは、茶母があれだけの毒を使う間何をしていたのか、正体を知りながら何故殺さなかったのかとソンベクを問い詰める。

多数の仲間の命が失われたことを聞かされたソンベクはスミョンの力を借りてようやく起き上がる。ソンベクが向かった先は 、ソンベクや仲間の命を守るためにこの世を去ったカッチュルの弔いの儀式だった。村人達がカッチュルの死を悼む様子を見て心を痛めるソンベクは、カッチュルの墓に抱きつくように伏しているカッチュルの娘の元へと歩み寄る。
「お父さんはいつ起きるの?」と問いかける幼い女の子の純粋な瞳。ソンベクは彼女を抱きしめ、悲しみと怒りとで涙が溢れ出す。









































 山を去ろうとしたとき、砦(とりで)のふもとの村が襲撃されているという知らせが入る。ソンベクは直ちに救出に向かうがすでに村は壊滅、そこにはノ・ガッチュルの遺児ヤンスンの無残な姿もあった。












 再び闘志を抱いたソンベクは戦列に復帰する。ソンベクを引き止めるため、チェ・ダルピョンが村を襲撃させたことなど知る由もないソンベクだった。

 セウク長官は謀反一味の黒幕を突き止めるため、自らおとりとなる決意をファンボ・ユンに宛てた手紙に残す。そして謀反側のスパイと目されるチョン武官に導かれるがまま、単身森ヘ向かう。

 姿を現した黒幕、チョン・ピルジュンに懐柔され、セウク長官は思わせぶりに態度を保留してみせる。そこへ、セウク長官を探す捕盗庁(ポドチョン)の兵士たちの声が聞こえてくる。セウク長官の手紙を読んだ娘ナニが捜索隊をよこしたのだ。セウク長官はその場で切られ、意識不明の重体となる。

 野営中のユンらはカトウ一味から銃撃され、その混乱に乗じてユンはチェオクを逃がす。一方森では、ソンベクが目の前の木に吊るされた女性、チェオクを斬るよう、タルピョンたちから迫られていた。頭巾をかぶせられ顔は確認できないが、その女性の肩に傷跡がないのを確かめたソンベクは、一太刀で斬殺。

 その一部始終をチェオクが見ていた。ソンベクが迷いを見せず自分を斬り捨てたことにショックを受けるチェオク。「チェオク」として斬殺された女性の正体はマ・チュクチの妻だった。チェオクは遺体を背負い、左捕盗庁(チャポドチョン)に戻る。

 ユンはチェオクの茶母(タモ)復帰を認める一方で、ナニとの将来を本気で考え始める。セウク長官の意識はいまだ戻らず、現場には何一つ手がかりが残っていない。セウク長官が所持していた刀を見つめていたユンは、金が付着していることに気付く。金のクアンジャの着用が許されるのは9人の大臣のみだった。ユンは一人一人会いに出かけ、ついに謀反一味黒幕の正体を知る……。
------------------------------------○


 この回のエントリ「その1」ではテレビ放送をしっかり見ていなかったので、部分的にどうしたのかという疑問ばかりでした。しかし、ビデオを再び見ると、ソンベクの立場と本人の苦悩がしっかりと描かれていることに気が付きました。

 ほら穴でのチェオクとの会話の中で、ソンベクはなぜチェオクを何度も助けたのかということが明らかになってきます。

 チェオクが弾に当たって落馬したときも、ほら穴に落ちそうになって手を差し伸べた時も、全てが妹の幸せを願ってであり、その延長線上には苦しむ民を救い、自分達兄妹のように身分を落として生きていかなければならない世の中を変えるという、ソンベクならではの正義と理想があったからでしょう。殺し合いや争いを好んでいたわけではないのです。

 そんな理想とは裏腹に、謀反を取り締まる側のポドチョンのタモとしてチェオクが現れ、そのチェオクでさえも身分の低いものとして人並みに扱われてはおらず、この時代の生きることの困難さに翻弄されていました。

 ソンベクはそんな世の中を残念に思い、家族で幸せに生きることを夢み、チェオクとの出会いの中で謀反と殺戮の繰り返しに空しさを感じていたのではないでしょうか。

 ほら穴でのつかの間のチェオクとの時間が残酷な現実から引き離し、ほら穴から出ればまた敵同士として命を奪い合うという悲劇に悲しんでいたのかもしれません。そして、チェオクへの愛の告白は、生きるということの最後の希望だったのでしょうか。


 ほら穴から逃げ出し、毒により瀕死の状態だったソンベクにとって、助けられた命はもはや抜け殻同然だったようです。チェオクへの実らぬ思いと、革命という名の命の奪い合い、自分の無力に絶望し、放浪の旅に出ようとするソンベクは悲しい運命を背負っています。

 それにしても官僚というか政治家は冷酷で残忍ですね。そんなソンベクの心を利用してまでも謀反を成功させる為に、ひどい殺戮を実行します。ひどい。政治家なんてきらいだ~。




 その3に続く。
[PR]

by arrive_at | 2006-10-25 13:51 | チェオクの剣  

チェオクの剣 第13話「縁切り」 その1

 このドラマは夜8時からの放送ですが、その頃、私は明日の旅行の準備をしていました。小旅行とはいえウォークマンやデジカメの充電やら、薬や眼鏡(サングラスとシニアグラス)、その他こまごまとデイバッグに詰め込んでいました。

 テレビの画面はいつの間にかユンがチェオクに自分を切るように迫っています。チェオクはユンの剣を受け取ると、大きく振り回しチェオク自身を切ろうとし、ユンが剣の刃を掴むという何ともきわどい局面を迎えているようです。

 そしてまた少しすると、セウク長官が瀕死の状態で寝ています。どうなっているんだ~。

 いつの間にかソンベクが足を引きずって、仲間の前でチェオクを切れと迫られて、思いを断ち切るかのように縛られた女をばっさりと切ってしまいました。

 あぁ、しっかり見ていないので、もう何がなにやらわかりません。

 とにかく旅の荷造りだけはしなきゃ…。



ネタバレにご注意!
○------------------------------------
 ソンベクはなんとか一命を取り留めた。しかし自分を救出するため多くの仲間が犠牲になったことを知り、頭領の座を退く決意をする。

 山を去ろうとしたとき、砦(とりで)のふもとの村が襲撃されているという知らせが入る。ソンベクは直ちに救出に向かうがすでに村は壊滅、そこにはノ・ガッチュルの遺児ヤンスンの無残な姿もあった。

 再び闘志を抱いたソンベクは戦列に復帰する。ソンベクを引き止めるため、チェ・ダルピョンが村を襲撃させたことなど知る由もないソンベクだった。

 セウク長官は謀反一味の黒幕を突き止めるため、自らおとりとなる決意をファンボ・ユンに宛てた手紙に残す。そして謀反側のスパイと目されるチョン武官に導かれるがまま、単身森ヘ向かう。

 姿を現した黒幕、チョン・ピルジュンに懐柔され、セウク長官は思わせぶりに態度を保留してみせる。そこへ、セウク長官を探す捕盗庁(ポドチョン)の兵士たちの声が聞こえてくる。セウク長官の手紙を読んだ娘ナニが捜索隊をよこしたのだ。セウク長官はその場で切られ、意識不明の重体となる。

 野営中のユンらはカトウ一味から銃撃され、その混乱に乗じてユンはチェオクを逃がす。一方森では、ソンベクが目の前の木に吊るされた女性、チェオクを斬るよう、タルピョンたちから迫られていた。頭巾をかぶせられ顔は確認できないが、その女性の肩に傷跡がないのを確かめたソンベクは、一太刀で斬殺。

 その一部始終をチェオクが見ていた。ソンベクが迷いを見せず自分を斬り捨てたことにショックを受けるチェオク。「チェオク」として斬殺された女性の正体はマ・チュクチの妻だった。チェオクは遺体を背負い、左捕盗庁(チャポドチョン)に戻る。

 ユンはチェオクの茶母(タモ)復帰を認める一方で、ナニとの将来を本気で考え始める。セウク長官の意識はいまだ戻らず、現場には何一つ手がかりが残っていない。セウク長官が所持していた刀を見つめていたユンは、金が付着していることに気付く。金のクアンジャの着用が許されるのは9人の大臣のみだった。ユンは一人一人会いに出かけ、ついに謀反一味黒幕の正体を知る……。
------------------------------------○
 


 宿題をしてこなかった生徒のように、今日の内容は真剣に取り組んでいなかったので、さっぱりわかりません。何事も手を抜いてはいけないのです。


 ユンがチェオクに自分を切るように言ったのはどうして…。

 セウクが切られたいきさつは…。

 野営中のユンがカトウ一味に襲われるとは…。

 カリスマのソンベクが仲間から迫られる理由は…。

 妻の遺体と共にチェオクは何故ポドチョンに帰ったの…。

 ナニは王妃選びにエントリすることをユンに言うのはなぜ…。

 ユンはナニに将来を約束するのだけど、それは本心なの…。

 「縁切り」とは誰と誰のこと…。

 

 すみません。ビデオは旅行から帰ってから見直します。



 その2に続く。 
[PR]

by arrive_at | 2006-10-25 13:46 | チェオクの剣  

チェオクの剣 第12話「許されぬ愛」

 兄弟というのはどういう存在なのでしょうか。血は繋がっているけど他人のようであり、しかし、何かピンと来るものがあるというか、とにかく仲良くても、喧嘩ばかりしていても、やはり兄弟という深いつながりは切っても切れないもののようです。

 私は弟とはよく喧嘩をします。そして、大人になってからはあまり会わないし、2年前に5年ぶりに会う約束をした弟を迎えに出て、気が付かずにすれ違ってしまいました。縁が薄いのか、引き合うものがないのか、はたまた永遠のライバルなのか、とにかく相性はそれほどいいとはいえません。弟は可愛いとは思うものの、仲良くなれないなんてなんてつまらないのでしょうか。とにかく、見た目も兄弟とは思えないほど似ていないので、別世界の人と行ったところでしょうか。あ~あ。



ネタバレにご注意!
○-------------------------------------------
 チェオクを見つけられずいら立つファンボ・ユンは、配下の兵に過酷なまでの捜索活動を命じる。イ・ウォネは、ユンが冷静さを失っているのではないかと危ぐし、苦言を呈する。しかしユンは、すべてはチャン・ソンベクを捕らえるためだと息巻く。そこへヘジュの役所からヤン・ジノ率いる一隊が応援に駆けつけ、捜索を一手に引き受けようとする。不審に思ったペク・チュワンはウォネをヘジュに向かわせ調査させることに。

その頃都では国王が進展のない謀反疑惑についてチョ・セウク長官を詰問。セウク長官は確証のないままチョン・ピルジュンこそ首謀者だと告げる。その結果、ピルジュンから忠義心あふれる上申書を受け取っていた国王の心証を害してしまう。セウク長官は自害を決意するが、娘ナニに引き止められ、思いとどまる。

地下の洞くつの中では、重傷のソンベクが自らの理念を語り、生きることへの渇望を訴える。チェオクは懸命の介護を続けるが、毒虫にかまれ倒れてしまう。チェオクの異変に気付いたソンベクは這ってチェオクの元へ行くが、そのとき、チェオクを探すユンの声が聞こえてくる。ユンが真上にいるのだ。返事をしようとしないチェオクに代わり、ソンベクが返事をしようとするが、チェオクはそのソンベクの口をもふさぐ……。ソンベクは毒を吸い取り、チェオクは助かるが、逆に、口の中の傷から全身に毒が回ったソンベクが瀕死の状態に陥る。ソンベクはチェオクへの愛を告白し、意識を失う。そしてチェオクはついに洞くつからの脱出口を見出す。

ソンベク救出をあきらめ撤退を始めたヤン・ジノ率いる捜索隊に、ヤン・ジノが謀反の一味と知ったユンが対峙。渓谷でにらみ合っているところに、ソンベクを抱えたチェオクが川面に飛び出す。洞くつは川とつながっていたのだ。意識を失ったままのソンベクはユン側に捕らえられ、状況を察したチェオクはわざとヤン・ジノに捕らえられる。人質となったチェオクとソンベクの交換取引に、断固応じようとしないユン。見かねたチュワンがソンベクを引き渡し、チェオクを救出する。

ユンはチェオクに、ソンベクを助けた真意を問いただす。さらにユンは従事官(チョンサガン)の職を辞し、日陰の身に戻ろうともチェオクと共に生きていきたいと訴える。「お前なしではとうてい生きてゆくことはできん」と言うユンに対して、チェオクはこう答える。「たとえこの身を木陰に隠すことはできても、すでに離れた心は何をもってしても隠せません」と……。
------------------------------------------○


 ユンはイ・ウォネに「チェオクに対する執着だけで動いているようだ」といわれますが、私もそう思います。とにかく去っていったチェオクに対する執着が湧き上がってきたのかと思うぐらい、ソンベクの捜査とはいえ力が入っています。

 男の執念でしょうか。…まあ、それも良しとしましょう。

 それよりも、ソンベクとチェオクの運命が大きく動き出したようです。サブタイトルに「許されぬ愛」とありますが、追う者と追われる者の間に何か恋愛感情のようなものが芽生えたのでしょうか。ソンベクは愛の告白をします。


 話しはかわりますが、心理学では異常な状態におかれた場合、例えば、拉致された人間が緊張した異常な状態の中で、犯人を自分の仲間のように感じて同調したり、恋したりということがあるそうです。これらは共依存といわれ、とんでもない錯覚から不幸な事態を引き寄せます。暴力を振るう夫から逃げる妻は、時間が経つとまたその夫の下に帰り、そしてまた暴力を振るわれることを繰り返すというものです。恐怖の支配から逃げられないものは、またその恐怖に吸い寄せられていくというものです。

 おっと、社会問題を語ってしまいました。失礼しました。


 揺れ動くチェオクの心に、いまさら遅ればせながらユンがチェオクを思う気持ちを告白します。身分を落としてまでも一緒になろうと口説くのです。執着といわれてもしかたがないですよね。恋する者は愚かなのです。

 「私と行こう。遠くへ行ってソンベクのことを忘れよう。お前なしでは生きていけぬ」


 しかし、残念ながら運命はすでに動き出しているので、チェオクの心にはソンベクが入り込んでいます。チェオクは混乱しながらも、ユンの気持ちを受け入れられないということを言いました。

 ユンはタイミングが悪かったのですね。運命は非情だ。

 
[PR]

by arrive_at | 2006-10-25 13:45 | チェオクの剣  

チェオクの剣 第11話「追跡」

 韓国のドラマを見て思い出すのが、2001年の韓国の旅です。まだ、日韓サッカーワールド杯の前であり、ペ・ヨンジュンが冬ソナでブームを起す前でした。

 その頃に、父と母と私の3人で韓国縦断旅行をしました。世界遺産を巡る旅で、李王朝の宗廟、李王朝の水原(スウォン)華城、百済国武寧王陵、新羅時代の石窟庵、仏国寺、天馬塚など、昔の韓国の歴史を感じさせる所を巡りました。離婚した両親がまだ夫婦だった頃の親子の旅でした。過去の幸せな時間がドラマのように簡単にリプレイ出来ればどんなにいいでしょうか。今考えると幸せな旅でした。


 さて、ドラマもいよいよユンが戦いの装束で登場します。ユン対ソンベクの戦いはそのままチェオクとの三角関係の戦いでもあります。恋の勝敗も含めて、三人の心の中はどのように揺れ動き、男二人のどちらが敗北するのか…。



ネタバレにご注意!
○---------------------------------------------
 ファンヘドの役所から兵を借りたチェオクとマ・チュクチ。ソンベクをおびき出すため、「チャン・ソンベクの妹の一味」と名乗って盗賊行為のフリを始める。一方ファンヘドの役所から知らせを受けたチョ・セウク長官は、チェオクの企みを察してファンボ・ユンを向かわせる。

 「チャン・ソンベクの妹の一味」の噂はたちまちソンベクの知るところとなった。チェオクの思惑通り、その正体を確かめようとソンベク自ら姿を現し、チェオクと再会する。そこへユン率いる捕盗庁(ポドチョン)一隊が到着。

 チェオクを引き下がらせ、ユンはソンベクと1対1で剣を交える。

 しかし捕盗庁(ポドチョン)側の兵がソンベクに銃を放ったことから、双方入り乱れての交戦となる。混乱に乗じ、深手を負ったソンベクは逃亡、チェオクも後を追う。逃げ込んだ山中で再び対峙するソンベクとチェオク。足を踏み外し穴に落ちかけたチェオクを助けようと、手を差し伸べたソンベクもろとも、穴の中に落ちてしまう。

 その頃左捕盗庁(チャポドチョン)では、セウク長官がカマ村惨殺事件の報告を受けていた。チェオクの消息を求めて左捕盗庁(チャポドチョン)に来ていたピョンテクは、報告書に記された遺体の刺し傷から、これは日本の剣術によるものだと断定する。

 一方、ユンらによるソンベク追跡の報告を受けたチョン・ピルジュン。リスクが高すぎるというチェ・ダルピョンの苦言も聞かず、ヘジュの役所に使いを出しソンベク救出を手配する。

山はチェオクとソンベクを探すユンの兵で埋め尽くされていた。トクスらはソンベクの戻りを待ちつつ、ひとまずペクチョンの役所から爆死したノ・ガッチュルの遺体を取り戻すことに。

 チェオクとソンベクが落ちた穴は洞くつになっていた。チェオクは重傷のソンベクに応急処置を施し、出口をさがすがみつからない。二人が落ちた穴がはるか上空にぽっかり空いて見えるだけ。

 ソンベクはチェオクに爆竹を渡し、どちらの仲間が先に駆けつけるかな、と笑ってみせる。チェオクは爆竹を打ち上げるが、時を同じくして、ユンの命により爆竹を用意していた兵も爆竹を打ち上げてしまう……。
---------------------------------------------○

 
 前回はユンが瀕死のチェオクを看病して、自分のチェオクへの気持ちが高まった時に、チェオクの心の中に入り込んだソンベクの存在に怒りをあらわにしていました。

 素直にチェオクを受け入れられない何かが、結局、チェオクを遠ざけてしまったのでしょうか。何が素直にチェオクへの愛を告げられないのでしょうか。ユンは何をためらっているのでしょうか。

 身分の違い、親から言い渡されたチェオクの私情を挟まぬタモの登用、仕事への忠誠、すべて他人から言われた条件や制約なのではないでしょうか。そのタブーを破ることは反社会的な行動となるのでしょう。

 そんな心情を背景に、ついにおびき出されたソンベクとユンが対峙します。その睨み合いは謀反の犯罪者とお役人というだけではなく、特にユンにとっては恋敵という、憎さも加わっているように思われます。何があってもこいつだけは許さないというようなにらみ合いで、ユンがソンベクの頬を手で押さえつけます。その手を振り払おうとし、ユンとソンベクは力を手に込めてぶつかります。

 にらみ合いで決着をつけ、負けたほうが退くというのが日本の武士だそうですが、この場合は正にそのにらみ合いで相手を倒す勢いです。

 
 私の考えでは、可哀想だけどユンのほうが分が悪いと思います。というのも、チェオクへの気持ちを心に秘めているだけで、行動に移せず、言葉にせず、ましてやチェオクの気持ちを受け止めず、反対にチェオクを不憫に思うたびに叱ったり、遠ざけたりばかりでした。そんなことでは女の気持ちを繋ぎとめてはおけないのにねぇ。あ、これは現代の話ではなく、昔の価値観で見ないといけないのか~。

 
 ユンの分が悪い事に加えて、ソンベクとチェオクの運命的な接近が始まります。まさか、大地にぽっかりあいた穴があれほど深くて大きいなんて予想外です。それは骨折もすれば、這い上がることなんて不可能な穴で、この不自然な展開が運命的な接近という状況を作っているのでしょう。罪な穴でした。

 
 ところで素晴らしい脇役として、マ・チェクチの演技が光ります。がんばれ。
[PR]

by arrive_at | 2006-10-25 13:43 | チェオクの剣  

チェオクの剣 第10話「忘れえぬ人」

 今日も土砂降りです。梅雨の後半は日本各地で雨による被害が出て、天然災害などの心配なことも多い毎日です。

 さてドラマですが、チェオクの意識が戻ったのでユンは喜びの表情をし、小雨に煙る山奥の寺で、清々しい気持ちで看病をしています。

 チェオクにせんじ薬を飲ませようと匙を口もとに持っていくときに、チェオクのうわごとがユンの心を激しく波立たせます。「もうすぐ討伐隊が来る。山を降りよ。チャン・ソンベク…。」












 山の砦に行かせたことを悔やみつつ、ソンベクへの嫉妬とチャオクへの思いを募らせながら、チャオクがソンベクのことを口にしたことで怒りがこみ上げます。かつて修行をした山の中で剣を振るうユン。木まで剣で切り倒してしまいます。そしてソンベクを切ることを心に硬く誓って山を降りていくのですが…。

 ユンの心に愛情と嫉妬が渦巻きますが、身分の違い、仕事への忠誠の板ばさみでチェオクとユンは幸せになれるのでしょうか。

 


ネタバレにご注意!
○----------------------------------------
 ファンボ・ユンの“半湯剛気(パンタンカンギ)”の術によりチェオクは息を吹き返す。しかし、チェオクがうわごとで「チャン・ソンベク」の名を口にするのを聞いたユンはチェオクの目覚めを待たず、左捕盗庁(チャポドチョン)に戻る。チョ・セウク長官はチェオクか職務か、ユンに二択を迫り、ユンは職務を選ぶ。忠誠の証として、セウク長官はユンに、チェオクの茶母(タモ)の籍を異動させ、娘ナニと結婚するよう、命じる。

 ポドチョン内の情報が敵方にもれている件で、カマ村討伐を知っていたのはセウク長官、イ・ウォネ、ペク・チュワンの3人だけ。しかしウォネはもう1人、セウク長官の随行武官、ペ武官の存在を指摘する。詰問されたぺ武官はその場で自殺。不審点のあるペ武官の経歴と似た経歴を持つチャン武官を探し当てたセウク長官は、あえてチャン武官をペ武官の後任として登用することに。

 寺で目を覚ましたチェオクは、師匠スウォルから両親の位牌がまつられた寺の所在を教えられる。寺に立ち寄り都へ戻るチェオクと入れ違いに、ソンベクもまた、両親の位牌をまつったその寺を訪れるのだった。

 都に戻ってきたチェオクに、ユンは「もうこれ以上、私のために生きるな」と言い、ピョンテクのいる役所への異動と、自分とナニとの結婚を報告する。














 ソンベクをなんとしても自分の手で捕らえたいチェオクは、異動先の役所を飛び出し、今一度マ・チュクチに協力を求める。自由の身となり、落ち着いた暮らしを始めていたマ・チュクチは渋るが、チェオクから受けた恩を忘れてはいけないと妻に説得され、協力することに。ファンヘドの役所に出向いた二人は左捕盗庁(チャポドチョン)の役人と偽り、チャン・ソンベク討伐の極秘計画のため、兵を出すよう要請する……。
----------------------------------------○


 何だか可哀想な気もしますが、ユンがチェオクの為に仕事を休んだことをセウク長官にとがめられました。ナニとの結婚を条件に仕事復帰を約束させられて、ユンの顔に一瞬戸惑いが浮かびます。

 












 仕事の為に結婚相手を選ぶというのも厳しいものがありますね。男も女も人生の曲がり角で大きくターンしていく時があるようです。チェオクとユンの間にも、大きく道がそれていく時なのでしょうか。チェオクを置き去りにしてナニと結婚するつもりだと伝えるのはとても残念です。














「私のこともソンベクのこともすべて忘れてくれ・・」とユンは心の中で思うのですが。

 男はいつもばかだ。


 兄妹の両親の位牌の置いてある寺で、ソンベクとチェオクがすれ違うシーンは可哀想でもあります。幼い頃に生き別れた二人は、まさか、今では敵同士という立場などとは知らず、お互いの存在を遠い記憶の中で大事にし、いまも慕っているのでしょう。ソンベクの兄として妹を探すシーンは、やはり可哀想でなりません。














































































 
 生死を分ける最悪の状態から回復したチェオクですが、師匠スウォルからはおそらく子供が出来ない体になっただろうといわれ、人並みの幸せな生活が出来ないだろうと思うのは、若い娘には酷なことでしょう。生きているだけでも良しとしなければいけないのでしょうけど、生きていくことへの希望がなくなるというのもチェオクにとって辛いものかもしれません。

 いよいよ捨て身のチェオクがマ・チェクチと旅立ちます。



 今日の言葉

 「助かったのがかえって辛いのか。ユンはどうやらお前を俗世ではなくここにおいていきたいと考えているようだ」

 「どうしても会わねばならぬ人がいます」

 「あの盗賊のことをいっておるのか。会ってどうするつもりだ。その男に特別の想いでもあるのか。」

 「この手で捕らえねば、罪をあがなうことは出来ません。」

 「仇とは言っても、血を流さねばならぬ縁はそうはあるまい。」

 
 師匠スウォルの言葉は、やはり僧侶だけあって心に染み入りますが、この世のさだめをそうそう捨てきれるものでもないのが、人間の業の深さでもあります。合掌。
[PR]

by arrive_at | 2006-10-25 13:42 | チェオクの剣  

チェオクの剣 第9話「免罪」

 前回7月13日(木曜日)から5日が経ちました。なか4日間が休みだったのは許せません。しかも、その予告を見るとチェオクの命が尽きようとしています。ファンボ・ユンはどうする…。

 ってな具合に予告で煽っておいて、5日ぶりとはNHKはファンに酷なことをします。しかし、まあ、私にはTSUTAYAという近所の味方がついていますので、もちろんフライングとは知りながらも第9、10、話を見ました。

 予想通りというか、おそらくチェオクとユンの2回目の見せ場でしょう。1回目の見せ場は子どもの頃の回想なんですが、今回は大人になって今のユンが苦しむところで、チェオクは最も危険な状態です。


ネタバレにご注意!
○----------------------------------------------
 ファンボ・ユンとチョ・セウクを救うため、国王への直訴を決意したチェオク。決死の覚悟とユンへの思いをつづった手紙を身に隠し、宮殿の塀を乗り越える。
 
 庭を散歩中の王に近づくが、あと少しのところで護衛隊にメッタ切りにされてしまう。瀕死の状態で捕らえられたチェオクに、王は目的を問いただす。チェオクはソンベクの謀反の企てを告げ、ユンとセウクにことを任せるよう王に嘆願する。国王はセウクとユンを放免し、謀反を企てる一味を根こそぎ絶やすよう密令を出す。

 セウクとユンの計らいで、奴婢の身分を解放されたマ・チュクチ夫妻。潜入捜査を終えてウォネたちの元から去る道すがら、瀕死のチェオクを見つけ、ウォネたちの元に運び込む。チェオクの傷は深く、医師のなす術はなかった。王の主治医ク・ドファンなら救えるかもしれないという医師の言葉に、ユンはトファンの元を訪ねる。
 













 

 王の許可なしにほかの患者を診ることは出来ないと断わるトファンに、ユンは命を賭けて診察を依頼。ユンの熱意に応じ、トファンはチェオクを診察するが、もはや手の施しようはなかった。

 ユンは意識の戻らないチェオクを抱きかかえ、馬を走らせる。









































 左捕盗庁(チャポドチョン)では戻ってこないユンに、セウクは自ら陣頭指揮をとる。行商人に変装したウォネはカマ村で偽金作りを目撃し、セウクに報告。セウクは村人の逮捕を命じるが、この情報がチェ・ダルピョン側にもれる。タルピョンは「あのお方」に指示を仰ぐため、「あのお方」=チョン・ピルジュンの元を訪れる。ピルジュンは捕盗庁(ポドチョン)に先がけカマ村を消すよう指示、カトウ率いる一味に任せる。

 知らせを受けカマ村に駆けつけたソンベクは、村の惨状を目の当たりにするが、このしわざは官軍ではなく、味方のピルジュンではないかと疑念を抱く。ピルジュンに直談判するソンベクに、ピルジュンはあくまで白を切る。ビルジュンはカマ村を襲ったのは官軍と見せかけて、ソンベクの怒りを燃え上がらせようとしたのだ。ピルジュンの計画には、卓越した指導力とカリスマ性を兼ね備えたソンベクの存在がどうしても必要だった。




























 その頃ユンは師匠スウォルを訪ね、チェオクの救命に尽くしていた。しかしスウォルが気を注いでもチェオクの意識は戻らない。残された方法は“半湯剛気(パンタンカンギ)”の術のみ。この術を施された場合、チェオクは、死ぬか、本能的に体内の気が動き始めるか、そのどちらかだった……。


































































----------------------------------------------○



 今回は瀕死のチェオクを助けようとするユンの表情を追ってみました。たぶん、この回ほどユンのチェオクへの思いが強烈に出ているものはないのではないでしょうか。

 意識を失い、生死を分けたチェオクの症状はもはや医者にも、僧侶の気功でさえも効き目がありません。最後の最後はユンの愛情が力を発揮するように見えます。

 私ですが、今年の5月から太極拳を習い始めました。劉家の拳は攻撃型であるようですが、楊家の拳は、都の上流階級が習った実践的ではない、いわゆる型と呼ばれるゆっくり動く太極拳だそうで、それを習っています。

 その太極拳教室で気功を誘われました。気功といえば由美かおるさんの師匠は気功を教えています。手をかざすだけで相手を弾き飛ばすそうですが、私はそんなものを信じていませんでした。

 しかし、しかし、ユンの気功は自分をもふっ飛ばし、チェオクの気をよみがえらせました。恐るべし、中国武術です。いえ、韓国武術です。

















 ユンがチェオクの手紙を読みながら回想するシーン。

 「今、死にに行きます…」

 「この秘めた思いを一言も伝えていないのに」

 


 

 今回のベストショットはユンの気合の入ったもの全てです。
[PR]

by arrive_at | 2006-10-25 13:41 | チェオクの剣  

チェオクの剣 第8話「討伐隊敗退」

 今日は「海の日」で月曜だけど祝日になります。朝から、第4話からはじまってこれで第8話と5回分をまとめているわけですが、さすがに疲れてきました。熱心なのもいいけど、何事もほどほどが大事です。

 梅雨らしさが舞い戻って温度は下がったものの、外は雨です。この「チェオクの剣」も雨のシーンが多いので、アジアの風土が東洋らしさを醸し出します。

 実際に日本と韓国は同じ緯度と九州に近い経度です。梅雨や台風もあるし、また季節の変化も1ヶ月も変わりません。ある意味、兄弟のような国かもしれません。ただし、その歴史も、現在の国のあり方も全く違いますから、それは兄妹のソンベクとチェオクほどに難しい出会いなのかもしれません。生まれは同じでも育ちが違うとこんなものなのでしょうか。あっ、これは日本と韓国という意味ではないのですよ。ああっ、それは北朝鮮と韓国という意味でもありません。ひーっ、冷や汗っ。


ネタバレにご注意!
○-----------------------------------------
 偽金作りの首謀者として逮捕されたチョン・ホンドゥは自らの潔白を訴える遺書を残し、自害。
















 功臣ホンドゥを失った国王は激怒し、その怒りは逮捕のきっかけを作ったチョ・セウクとファンボ・ユンに向けられた。獄につながれたセウクとユンを救うため、セウクの娘ナニはチョン・ピルジュンの元を訪れる。縁談を進める代わりに二人の命乞いをするナニだが、ピルジュンにはすでにその気はなかった

 。セウクの息子チョ・チオは盗賊の討伐隊長に志願し、ピルジュンの後押しを受けて任命される。チオは獄舎に父を訪ね、父を救うため討伐隊長に志願したことを報告。無駄だと言い放つセウクに、チオは戻ってきたら一緒に暮らしたいと告げる。















 チオはチェオクに道案内を頼み、盗賊が潜むソヨ山へ向う。途中、合流したイ・ウォネから、潜入しているマ・チュクチの姿が見えなくなったことを知らされたチェオクは、一人先に砦(とりで)へ。しかし砦(とりで)はもぬけの殻だった。







 頭領宅で一人酒を飲んでいるソンベクを見つけたチェオクは、討伐隊が迫っていることを告げ、投降を促す。ソンベクは応じるどころか、チェオクを仲間に誘う。チェオクはソンベクが自分の素性含めすべて見抜いていたことに気付き、剣を交えるが、ソンベクに押されてしまう。しかしとどめを刺さずに去るソンベクに、チェオクはソンベクの目的が謀反であることを悟る。

 無人の砦(とりで)に着いた討伐隊。手ぶらで戻れないチオは、隊を分け追跡を開始。マ・チュクチは鍛冶場でたくさんの爆薬とともに拘束されていた。チェオクたちは間一髪、チュクチを救い出す。一方森の中に入った討伐隊はソンベクらの周到なゲリラ戦に圧倒される。隊員をすべて失い、単身ソンベクと対峙するチオ。加勢に向うウォネを引き止めるチェオクとチュワンの目前で、チオはソンベクの剣に倒れる。













 左捕盗庁(チャポドチョン)で全滅した討伐隊の合同葬儀が行われた。焼香に現われたセウクは、隊を全滅に追いやったチオに代わり罪を償うと言い、ナニは父の薄情な物言いに苦言を呈する。

 セウクとユンを救う方法が見出せず、いらだつたち。残された道はただ一つ。国王への直訴だけだった……。
-----------------------------------------○

 
 疲れているという理由で簡単にしようというのはいけません。いつも死ぬ気で頑張っているユンやチェオクに申し訳ないような気がします。それは気のせいですか。そうですか。

 そういう訳ではないのですが、今回のポイントは2カ所です。












 チオが父親の名誉をかけて、討伐隊を組んで山の砦に向かいます。同行したチェオクがソンベクが一人残っていたのを見つけます。しかし、そのソンベクの落ち着いて酒を飲む様子と、一緒に家族として暮らさないかという誘いに躊躇するかのようなチェオクでした。何故にソンベクは大胆でいられるのかが不思議なんですが、それも戦略の一部なのか、それともソンベクがチェオクに期待する個人的な感情なのかはわかりません。

 チ「討伐隊が来ます。」
 ソ「失くした言葉を取り戻したのか。」
 チ「私はポドチョンのタモです。」
【ソンベクはわざと話をそらす。】
 チ「知っていたのですか。」
 ソ「過ぎたことは忘れろと言ったはずだ。なぜこの砦に来たのかは大事ではない。戻って来るのを待っていた。一緒に行こう。」

 この状況はユンもチェオク自身も、最も恐れていた変化ではなかったのでしょうか。ソンベクとチェオクが惹かれあっていく最初ではなかったのでしょうか。


 もう一つは、チオの討伐隊とソンベク達との戦いです。残念ながらチオは150名の兵士と共に死んでしまう訳ですが、その時の戦闘シーンはどちらも大変勇ましいものです。ワイヤーアクションでソンベクとイ・ウォネの戦いなどは素晴らしいものですし、討伐隊に仕掛けられた罠によって兵士が次々と倒れていくところも迫力があります。さすがに時代劇の勢いがこの戦闘シーンで盛り上がります。

 長官セオクとユンは未だに死刑を逃れられない牢獄の身ですが、イ・ウォネやペク・チュワンとチェオクは心配でなりません。

 どうなっていくのでしょうか。


 今日のベストショット

 














 livedoorのサーバがダウンした為に、深夜の更新は遮断されました。
 無念! 
[PR]

by arrive_at | 2006-07-17 22:35 | チェオクの剣