カテゴリ:春のワルツ 2007( 30 )

Spring Waltz#5-1/2

春のワルツ 第5話 ピンク・トラック


<ネタバレに注意>



 インチョン空港でイナはチェハとフィリップの到着を待っていました。しかし、チェハは急用で空港から国立療養院に行ってしまいました。

 チェハは子どもの頃ウニョンをこの病院におんぶして運んだことを思い出します。

 「医療記録申請書」を提出しますが、署名のところにユン・ジェハと書いて消し、イ・スホと書いては消します。どうしても名前がかけないチェハは、生存確認だけでも出来ないかと受付に訊ねます。

 しかし、家族と確認が出来なければ記録は見せてもらうことは出来ないということです。

 

 「明日の朝、病院の正門で会おう。遅れないようにね。」

 子どもの頃、ウニョンが手術をする前日に、スホは病院で出逢った男性と約束をします。

 ウニョンは明日緊急に手術をするということになります。

 「病気が治ったら、ウニョンは一番最初にやりたいことはなあに。」

 「お兄ちゃん、私ね、あの島に行きたい。

  前に行ったおじいちゃんとおばあちゃんがいる島。

  病気が治ったら、お兄ちゃんとお母さんとお兄ちゃんのお父さんと私と4人であの島に住んで  
  みたい。」

 「そうだ。お兄ちゃん、手術のときずっと側にいてよね。」

 「(ねえ、ウニョン。俺、すぐに戻ってくるから。だからさ、絶対に良くなるんだよ。ウニョン。

  絶対に生きてて。生きてまた会うんだ。分かった。)」


 フィリップとイナは滞在先の部屋に着きました。


 病院でウニョンの生存だけは確認できることになったチェハは、また明日病院へ行くことになりました。


 スホはソウルに出てきて父親を探すが、なかなか見つかりません。

 ウニョンを街角に置き去りにして、すぐに戻るからと約束をして父親を探しに行きます。

 残されたウニョンはどこかに行ってしまいます。


 かつての場所に行ったチェハは当時を思い出しています。その近くを現在のウニョンが通り過ぎて行きます。

 友達のミジョンはウニョンと鯛焼きを食べようといいますが。ウニョンは苦手だと言います。


 スホを待つウニョンは鯛焼きやさんで鯛焼きを買おうとします。あまりお金が無いので戸惑っていると、おばさんは鯛焼きを一つくれます。お腹が空いたウニョンはその鯛焼きの端を少しかじります。そして、スホと会って鯛焼きを上げると、スホは心配のあまり、その鯛焼きなんか欲しくないと捨ててしまいます。


 そんな記憶をたどっていると、チェハはピンクのトラックに乗ったウニョンを見つけます。

 タクシーでトラックを追いかけるのですが、夜の街をトラックは走り去ってしまいました。

 オーストリアからついたばかりのチェハは、すぐにウニョンの生死を確認しようとし、そして、オーストリアで出逢った気になる人、ウニョンを見かけて探しますが、それも見失ってしまいました。


 ユン・ジェハ帰国記者会見場ではチェハの到着をイナはいらだちながら待っています。

 会場に現れたチェハは、記者の質問に答えます。

 「これまで韓国の音楽業界からどんな熱烈なラブコールを受けても帰国を断っていたのに、今回はどうしてグリーンミュージックのオファーを受け入れようと決められたのですか。」

 「さっき、フィリップが言ったように自分のルーツを確かめたかったのと、もう一つ、会いたい人がいたからです。」

 「気になりますね。ひょっとして、それは初恋の人ですか?」

 「プライベートな質問は、ちょっと。」


 フィリップはチェハと部屋に戻って、ウニョンに会いたいなといいます。連絡先は分かるのかとチェハは聞きますが、手がかりは手紙だけです。

 クリスタルデザインコンテスト優勝者のウニョンを探すのはコンテストの事務所に訊ねればいいということに気付きます。フィリップはとても会いたいと言います。


 イナは準備したピアノで、チェハにコンクールで優勝した曲を弾いて欲しいと頼みます。

 チェハは子どもの頃のチェハはどんな子だったかとイナに聞きます。

 曲が思い出せないので、イナは「ショパンのスケルツォ2番」といい、チェハは弾き始めます。


 虹の貝殻細工を手にしているところに、チェハの父親から電話がありました。

 父親は、チェハが何故急に韓国行きを決めたのかわかりません。母親も心配しているようです。

 電話を終えたチェハには、誰にも言えない何かを抱えているようです。




 つづく
 


 
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by arrive_at | 2007-05-28 11:07 | 春のワルツ 2007

Spring Waltz#4-2/2

つづきより


 ホテルで休むウニョンですが、うなされます。

 遠い昔、スホを追いかけて海に入ったこと。

 森の中を、そしてソウルの街の中をウニョンを探すスホ。

 同じ頃、チェハもうなされてベッドから起きます。



 翌朝、チェハは窓を開け、湖のほとりに人影を見つけます。


 ウニョンは湖のそばで、雪のかたまりを積上げてお祈りをします。


 チェハは朝の散歩に出かけ、雪が積上げられたものを見て、幼いときの浜辺でのお祈りを思い出します。


 雪の街を歩くウニョンは、教会から流れるピアノの音に気付き、そして入っていきます。チェハは教会で何かを思い出すようにピアノを弾きますが、ウニョンが来る前に帰ってしまいます。


 フィリップはウニョンの部屋に行きますが、そこには昨晩着たドレスとお礼の手紙とプレゼントが置いてありました。そして、クリスタルミュージアムに行きました。


 貝殻で作られたプレゼントを見て、フィリップは嬉しそうです。


 ホテルから出て、車の前でフィリップは貝殻を見ています。それを見たチェハは何かを感じます。

 「あの子の名前は?」

 「ウ、ウニョン。ソ・ウニョン」

 イナに訊ねられてフィリップが答えると、その場に居合わせたチェハは急に車で走り出します。

 フィリップとイナは驚いています。


 子どもの頃に、スホはウニョンが手術で亡くなったことを聞き、悲しみにくれた日のことをチェハは思い出します。


 クリスタルミュージアムに着いたチェハは走ってウニョンを探します。
 
 ウニョンはたくさんの展示物を興味深気に見ます。そしてミュージアムを後にします。

 万華鏡の部屋でチェハはウニョンを思い、会えないままに別れてしまいます。


 韓国に向かう飛行機に、チェハとフィリップが乗っています。

 「一緒に弾こうか。

  クレメンタインでしょ。

  何でいつもその曲弾くの?

  イナのせい?ね。何なの?怪しいね。」

 「今日は英語が出ないな。」

 「うーん、韓国行くから。」

 「上手くなったよ。」

 「当然だよ。僕は半分韓国人。だろ?」

 「そうだな。僕も半分だ。」

 「何が?」

 「ユン・ジェハが半分。残りが半分。」

 「残り?何、それ。」

 チェハは膝の上で、ピアノの鍵盤を弾いていました。



 スホとウニョンは夜の公園で過ごしますが、ウニョンが倒れ、病院に担ぎ込まれます。島からポンヒが駆けつけますが、スホの姿を見るとポンヒは怒ります。

 ポンヒが看護婦に、ウニョンの母親が死んだのに、ウニョンはまだ何も知らない事を伝えます。それを聞いていたスホは眠るウニョンを見つめます。


 ポンヒがスホを見つけ追いかけると、スホはある病室に入って隠れます。その病室には女性がいましたが、チェハという名前を呼んで、スホを抱きしめます。

 突然のことにスホは驚きますが、女性は自分をママだと名乗り、離そうとしません。

 ポンヒは病院の廊下の椅子で眠るスホを見つけますが、スホを叱ってもどうしようもないことを嘆きます。誰かが手術代を出してくれるわけではなく、ため息をつきます。


 あの時の様子を思い出すチェハです。


 自分と父親のチョンテの写真をスホは破いてしまいます。そして、スホはチェハという子供のパスポートを見ながら、考え込みます。

 「ねえ、ウニョン、絶対に生きてて。
 
  生きて、またいつか会うんだ。

  分かった? 約束だよ。」



 飛行機の中のチェハは、心の中でつぶやきました。

 「僕は韓国を離れる時、必ず帰ると心に決めた。

  15年ぶりだ。

  イ・スホとして旅立った僕は、ユン・ジェハとして帰ってきた。」


 
 

 
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by arrive_at | 2007-05-19 12:58 | 春のワルツ 2007

Spring Waltz#4-1/2

春のワルツ 第4話 帰郷


<ネタバレに注意>



 コンサートを終えたチェハに会場は拍手の嵐が起きます。

 階段にたたずむウニョンは二度と歌わないと思っていたのに、「いとしのクレメンタイン」
の曲を聴いて悲しくなってしまいます。


 そこにフィリップが現れ、ウニョンを引き止めます。

 「帰るの?」

 「一生懸命話しかけてくれようとするのは嬉しいんですけど、何で馴れ馴れしいの。

  友達じゃないんだから、語尾には『です』を付けるんです。

  帰るんですか?良かったですか?って。分かります?」

 「帰るですか?良かったですか?」

 「あんまり良くなかったですけど、帰るのは当たりです。

  帰ったほうがいいと思って。さよなら。」

 「行かない、で、です。」


 ウニョンはフィリップにパーティーに誘われます。フィリップの車にはウニョンが着るとちょうどいいドレスがありました。
 着替えたウニョンの姿はたいへん美しく、フィリップはその美しさに驚きます。

 ウニョンは気後れしながら、「まあ、いいか。旅行中だし。」と出かけることにします。


 コンサート会場の入口でチェハは誰かを探しているようです。


 パーティー会場でイナはチェハに名刺を渡します。
 チェハはイナが自分に近付いたのは仕事の為だと誤解し、イナに冷たい言葉を投げつけます。

 「グリーンミュージック。僕に近付いたのはこのため?

  はっきり言っとくけど、韓国には行かない。

  CDはもっと興味無いし。

  悪いんだけど、僕は君が覚えているユン・ジェハじゃないから。分かった?」

 チェハの冷たい言葉におろおろするイナでした。


 スピーチをするチェハは、その中で遠い国からきてくれたソン・イナを友達として紹介します。
 突然のことにイナは驚きながらも感動します。


 そこにフリップとウニョンが現れます。

 チェハとイナ、フリップとウニョンが挨拶を交わしますが、ウニョンには何だか居心地が悪いみたいです。

 イナはチェハとウニョンは初対面ねと紹介しますが、ウィーンからザルツブルグに行く列車の中で、ウニョンはチェハにコチジャンをかけてしまって、すでにチェハを知っており、罰の悪い思いでいます。

 そんなことを知らないフィリップは、チェハに

 「僕の彼女」

 「変だと思った。演奏後に消えたから。」

 「知り合った途端、つきまとわれちゃって。」

と、嘘をつきます。フィリップは照れて冗談のつもりでしょう。


 それぞれのカップルはダンスを踊り始めます。ウニョンはフィリップにダンスを教えてもらいながら、楽しそうです。
 それを横で見ながらチェハはウニョンの様子を探ります。 何も知らないウニョンはフィリップと楽しそうに過ごします。


 踊っている途中でウニョンはチェハの視線が気になります。

 その後パートナーチェンジをしますが、ウニョンは戸惑います。

 「たいしたもんだね。」

 「何が?」

 「クリスの前ではアリス。フィリップの前では誰?

  男によって名前を変えるんじゃないの。」

 「あ、そんな。」

 「今度はキムチでもこぼした?

  安心して、フィリップには内緒にしてあげる。」

 チェハのひどい言葉に傷ついたウニョンはその場を立ち去ります。


 会場を出ていくウニョンに、チェハは列車で着替えた熊の絵のセーターを投げつけます。

 「持ってけよ。

  真面目な顔をして男を騙すのが君の趣味なのか?

  僕も騙されるところだった。」

 「騙したのはどっちよ。」

 「でも、君のチョイスは正しかったよ。

  貧乏な音楽家よりは、フィリップのほうがまし。」

 「それ、どういう意味?」

 「でも、勘違いしない方がいいぞ。女なら誰にでも優しそうでいて、フィリップは人を見る目があるんだ。」

 「私だって人を見る目くらいちゃんと持っているわ。

  あなたが嫌い。

  あなたが着てた服なんか、もう要らない。

  返さなくていい。」

と、ウニョンはセーターをチェハに返します。
 チェハはその場でセーターを階段の上から捨ててしまいます。


 ウニョンはチェハと会ったことを愚痴りながら、荷物を持って外を歩いていきます。そこにフィリップが車で追いかけてきます。

 フィリップが話す英語が分からないので、ウニョンは呆れて歩き出しますが、ハイヒールが脱げて転んでしまいます。

 フィリップはウニョンを抱き上げ、車のボンネットに座らせて、ハイヒールを自分の蝶ネクタイを外して結わえます。

 その時に流れる英語の曲が素敵です。


 レストランでイナとチェハはフィリップを待ちます。イナはチェハに会えたことを喜び、二人でいる時間を楽しんでいます。チェハのほうはあまり関心が無いようですが。


 夜遅くホテルについたフィリップは、ウニョンの宿泊を探してきます。ウニョンの差し出す部屋代をフィリップは受け取りますが、その中からコインをいくつかウニョンに戻しフロントに行きます。

 部屋を取ったフィリップに、ウニョンは「まさか、一緒の部屋じゃないよね」と、つぶやきます。

 何か話し足りないフィリップですが、ウニョンは警戒してすぐに部屋に入ってしまいます。


 チェハの部屋に戻ったフィリップは、ウニョンの素敵なことを話します。チェハはウニョンを信じるなと警告しますが、フィリップにとっては楽しいことのようです。



つづく





 
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by arrive_at | 2007-05-19 11:52 | 春のワルツ 2007

Spring Waltz#3-2/2

つづきより


 「あの島ってさ、持ち主いるのかな。」

 「どうして。」

 「いなかったら大きいのは俺の島にして、小さいのはウニョンにする。」

 「だったら兄妹島だね。そしたら、お母さんのはあれにしようかな。あ、お父さんの島が無い」

 「お父さんの島は無くていいよ。」


 夜になってウニョンは学校の宿題をします。スホはノートに押された判子を見て何かと聞きます。これは宿題チェックの判子だとウニョンは答えます。

 学校に通っていなかったスホのために、ウニョンはスホの腕に判子の印を描きます。

 ニコニコマークの判子は、ウニョンにとって大事なお兄ちゃんの印です。


 スホはウニョンのために朝早くから貝殻を集めました。おばあさんにそれを預けてスホはソウルに一人で行くつもりでした。
 大きな船に乗っていたスホのところにウニョンも乗りました。ウニョンは一緒にソウルに行って、一緒にお父さんと島に帰ろうとスホを説得します。


 チョンサン島のポンヒのところに電話がありました。ソウルでヘスンが事故にあったとの知らせです。


 船から下りた二人は電車の駅舎の生垣を這って乗り越え、無賃乗車でソウルに向かいました。ソウルがはじめてのウニョンには、見るものがたいへん珍しいものばかりです。


 スホは父親のチョンテを探しますが、まったく見つかりません。スホとウニョンは探しつかれて夜のベンチで途方にくれます。

 ウニョンはスホに「いとしのクレメンタイン」を歌ってくれるように頼みます。咳き込むウニョンは倒れてしまいます。



 オーストリア、ザルツブルグでコンサートを開くユン・ジェハは、コンサートのアンコール曲に「いとしのクレメンタイン」を弾きおわります。

 そして、会場を後にしようとするウニョンはその曲を聞きながら、階段に座り込み涙を流します。



 遠い思い出がよみがえるように。
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by arrive_at | 2007-05-19 10:26 | 春のワルツ 2007

Spring Waltz#3-1/2

春のワルツ 第3話 星のない街


<ネタバレに注意>



 砂浜に大きな字で「ウニョン、ごめん」とスホは書きます。


 賭博場で窓の外を見るスホと、賭けに負けてしかめっ面をするチョンテ。そして、「うんざりよ。出てって」と女に怒鳴られて、スホとチョンテはあてもなく街を彷徨います。安宿でスホが目覚めると父親のチョンテはどこにもいません…。


 うなされるように夢から醒めるスホですが、この島に戻ってからもチョンテは怪しげな動きです。スホは父親がいなくなるのではないかと心配になって、「また、父さんがいなくなったら俺は死んでやる。」とチョンテを責めます。


 ヘスンはわかめ工場の友達ポンヒから、チェ船長がソウルでチョンテを見かけたが、会社なんて無くて、上手くなんか行っていないと忠告をします。しかし、ヘスンはチョンテのことを疑わず、悪い人ではないと弁解をします。


 ヘスンの留守にチョンテは盗みに入りますが、チョンテは逃げるように走り去ります。ヘスンは家に戻ると、家の中が荒らされお金が無いことに気付きます。ヘスンはチョンテを追いかけますが、港から船は出て行きました。


 スホは学校から帰ると、防波堤にたたずむヘスンのところに行きます。ヘスンから「あんたのお父さんどこ行った。あれがどんなお金か分かる。」と詰め寄られます。スホは父親を探し家に戻りますが、そこにはチョンテの姿はありませんでした。


 ヘスンはチョンテを追いかけて、お金を取り戻そうとソウルに行きました。


 ヘスンはソウルから島のへソンに電話をかけます。

 「もしもし、ポンヒ。まだソウルなの。忘れていたんだけど、明日ウニョンの誕生日なの。それでお願いがあるの。私の代わりにわかめスープを作ってあげて。」


 学校ではスホが嘘つきだとみんなにいじめられています。 喧嘩して怪我をして帰ってきたスホの家には「泥棒の家」「嘘つき」と落書きがされていました。悲しさの中でスホは「いとしのクレメンタイン」を口ずさみます。


 ポンヒはスホに荷物をまとめてうちに来るように言います。ポンヒはスホを施設に入れるのがいいと言います。チョンテがウニョンの手術代を盗んだということを話しますが、スホは施設には行かないと言い張ります。


 スホは船に乗ろうとしますが、島の人々はチョンテの息子だということで責めます。浜辺でたたずむスホは小船で海に漕ぎ出します。それを見つけたウニョンはスホを引き止めようとします。

 ウニョンは思わず海に入って船を止めようとします。スホはこの前のようにウニョンが倒れる事を心配し船に上げますが、ウニョンを島に送り届け、自分は隣の島に渡り、そして船で本土にわ渡りソウルに行くと言います。


 しかし、二人の乗った船はどんどん流されてしまいました。


 船が島に流れ着き、二人は目覚めます。空は晴れ渡り、二人は死なずに助かったことを喜びます。崖をよじ登り、島のおじいさんとおばあさんに助けられます。
 スホは船は何時に出るのかと聞きますが、明日にならないと船は出ないようです。


 その頃、ソウルではへソンがチョンテを探して街を彷徨います。絶望に心も放心した様子で道を歩いていると、交通事故にあってしまいます。


 濡れた服を乾かすウニョンですが、干している服が風に飛ばされて何か不吉な予感を感じます。




つづく
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by arrive_at | 2007-05-19 10:08 | 春のワルツ 2007

Spring Waltz#2-2/2

つづきより


 夕立が降りはじめ、二人は道端で雨宿りします。

 ウニョンが、どうしておにいちゃんのお父さんは迎えに来ないのかと聞きます。スホは父親から電話があったからソウルに行くとウニョンに告げます。


 学校で、スホは遊びで賭けをしてお金を儲けます。そんな様子を見て、ウニョンはスホにいつソウルに行くのかと言います。すぐに行かないなら宿題をしようといいますが、勉強の出来ないスホはウニョンに今すぐ出て行くと言います。

 スホは港で船に乗ろうとしますが、無賃乗車を見咎められ、仕方なく島に戻ります。そして、スホは島の高台にウニョンがいるのを見つけます。ウニョンは港を出て行く船にスホが乗っていると思って、寂しくて泣いていました。

 スホはそんなウニョンに、お前のせいで船に乗れなかったと言います。スホは言いがかりをつけますが、自分の身の不幸を誰かのせいにしなければ耐えられないのでしょう。

 スホは泳いでソウルに行こうと海に入って行きます。そして、それを止めようと海に入ったウニョンは意識が無くなってしまいます。

 病院に運ばれたウニョンは心臓が悪いので、母親のヘスンはウニョンをソウルの病院にいかせなければならないと医者に言われます。


 自分のせいでウニョンの具合が悪くなったと心配するスホですが、そんなスホにヘスンは声を掛けます。今日はウニョンが自分の貯金箱を割り、本土に行く人にハンバーガーを買ってきてと頼んだそうです。そして、それはおにいちゃんに食べさせてあげたかったからだそうでした。

 自分の心臓の手術代にするって言っていたウニョンは、そのために貯めていたお金をスホのために使ったのでした。病室でウニョンに謝るスホでした。



 スホはウニョンの病気を治してくれるように神様にお願いをします。そこに、上級生が通りがかります。弟の金を巻き上げたスホを殴ろうとしますが、そこにスホの父親チョンテが帰ってきます。


 チョンテが帰ったきたことでスホは安心しますし、ヘスンもウニョンも嬉しそうです。チョンテはここで暮らすといい、スホにとっては楽しい日々が過ぎます。


 畑の中を戯れるスホとウニョン。海辺で太陽にかざすとキラキラ光る貝殻を見ながら遊びます。

 ウニョンがアメリカの生活について質問をすると、スホは本当はアメリカ帰りじゃないことを話します。

 「俺さ、アメリカ帰りじゃないんだ。

 アメリカに住んだこともない。全部嘘なんだ。

 アメリカの近くにも行ったこともない。飛行機だって一度も乗ったことない。

 学校は2年生の時に辞めて、九九なんて知らない。習ってないもん。

 俺は不良で、泥棒で、嘘つきなんだ。

 これでも、これでもお前のお兄ちゃんになれるかな。

 これでも、お前、俺の妹になれる?」


 スホは浜辺に残り、ウニョンは峠の道を歩いていくと、そこで虹を見ます。

 正直に話をしたスホと、その真実を聞いたウニョンの心は離れていくのでしょうか、それとも、絆が深まるのでしょうか。







 
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by arrive_at | 2007-05-18 20:00 | 春のワルツ 2007

Spring Waltz #2-1/2

春のワルツ 第2話 虹の貝殻

<ネタバレに注意>


父親のチョンテと息子のスホが船に乗って島に向かいます。



 「僕の父さんの故郷は遠い南の果てにある島だった。

 そこは、父さんの父さんの代から暮らしていたという場所。

 そして、僕が人生で一番眩しい春の日を過ごした島。」



 島に上がると、坂道の途中でスホは女の子の姿をチラッと見かけます。


 チョンテは自分の父親の家に着くと、父親の名を呼びます。しかし、父親はすでに亡くなっており、叔父に教えてもらって畑の近くにある墓を参ります。

 チョンテは港で泣き崩れ、息子のスホは父親を揺さぶりながら、ソウルへ帰ろうと何度も父親の腕をを引っ張ります。


 父と子は港の堤防で体を寄せ合いながら眠っていました。そこにヘスンというチョンテと同級生の女性が女の子を連れて通りかかります。そして、声を掛けます。


 ヘスンは二人を自分の家に呼び、朝ごはんをご馳走します。

 「いきなりだったから、あんなところにいると思わないもの。だけど、雰囲気がすっかり変わっちゃったね。ソウルの人って感じ。」

 「ヘスンは昔と全然変らないな。」

 「君は可愛いね。お母さんとそっくり。名前はなんていうの?」

 「ソ・ウニョンです。」

 「坊やはなんていうの?」

 「ス…」

 「スホって言うんだ。優秀の秀に、坊やの坊。」

 「へぇ、イ・スホね。でも、どうして今まで一度も島に帰ってこなかったの。」

 「それは、その、遠くにいたからさ。ずっとこいつと外国にいたんだ。。アメリカに。カリフォルニアで小さな会社をやっているんだ。」

 チョンテはスホをヘスンに何日か置いてもらえないかと頼みます。


 
 スホは父親に置いてきぼりにされないように、父親の後をついて歩きます。父親は腹の具合が悪くなったといって、畑の中に入って行って用を足そうとします。息子のスホは道端で人が来ないかを見張っていますが、なかなか父親が帰ってこないので心配で探しに行きます。

 スホは父親に置いてきぼりにされたのではないかと気付き、島の港まで駆け降りると、フェリーには父親が乗っており、船はすでに港を離れていきました。

 父親に見捨てられたスホは泣きながら堤防で途方にくれています。そこにウニョンが呼びに来ます。

 ウニョンはスホを連れて帰らないと夕ご飯が食べられません。それで、スホから少し離れたところでじっとスホが立ち上がるのを待っていました。

 ヘスンはスホにたくさんのご飯を出して食べさせます。そして、ヘスンは、 ウニョンは体が弱く、友達も少ないからスホに面倒を見てもらえないかと頼みます。


 翌日からスホは島の学校に通います。

 授業の内容が分からないのでスホは困ってしまいます。そこで、ウニョンはおにいちゃんはアメリカ帰りですぐには分からないと弁解します。スホは困惑したままです。


 ヘスンはわかめ工場で働いていますが、そこで、チョンテの息子を預かったことを、軽率なことをしたと周りの人にとがめられます。しかし、ヘスンはチョンテを疑うということをしませんでした。


 ウニョンとスホは家に帰りました。ウニョンは貝殻を繋ぎ合わせて貝細工のおみやげ物をつくっています。以前に母親と作って売ったら、けっこう人気があったからです。

 そんなことに興味のないスホは、お腹が空いてハンバーガーが食べたいと嘆きます。


 学校の帰り道、ウニョンは菜の花畑の中でかくれんぼします。スホが鬼で、二人はずっとかくれんぼをしています。島の斜面に咲く菜の花は美しく、そして二人はその中をいつまでも遊んでいました。




つづく
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by arrive_at | 2007-05-18 19:45 | 春のワルツ 2007

Spring Waltz #1-3/3

つづきより



 コンサート会場に着いた男性はチェハです。熊の絵のセーターを着て、汚れたコートで熊を隠してフィリップの待つ控え室に行きます。

 

 「早かったな。」

 「う~ん、可愛い。どうした、それ?」

 「話せば長いんだけどさ。似合ってる?」

 「Nice! どういうこと?教えて。」

 「う~ん。不思議の国のアリスに会ったんだ。」

 「アリス?」

 フィリップが座っているところにチェハが入ってきて、鏡の前で赤いセーターを着た自分の姿を眺め、アリスとの出会いを思い出しながら、少し微笑んでいました。それを見て、フィリップも少し興味をひかれます。


 チェンバロかチターの調べをバックにウニョンは工芸品を見てまわります。街角でバイオリンを弾く姿が、列車であった人の顔に見えるようです。


 コンサート会場で打ち合わせをしている最中に、チェハは列車で一緒だった韓国の女の子を思い出します。

 チェハはピアノの前に座り、そっとポケットからチケットを出しました。自分のコンサートのチケットを、演奏者が本人であるということを知らずに渡されたことを思い出し、会場のどのあたりの席なのか確認しました。不思議の国のアリスにもう一度会うことが出来るのでしょうか。

 
 「Cris Y」という演奏者のことを知らないウニョンは、「有名な人なんだろうな。こんなとこでコンサートをするなんて。」と会場についてからつぶやきます。

 ロビーでウニョンを見つけたフィリップは、「誰か待っている?」 「僕?」と訊ねます。「ううん。」と否定しますが、言葉が通じないためにちぐはぐします。

 チケットの指定された番号に座ると、列車で出逢ったクリスが来ることを期待してウニョンは演奏が始まるのを待ちます。

 舞台の袖では、二階席にやってきたウニョンを確かめるチェハでした。


 コンサートが始まりましたが、出てきたピアノ奏者はあの列車に乗り合わせた男性でした。驚くウニョンですが、演奏の素晴らしさとは別に心にショックを受けたみたいです。曲の合間に会場を出て行ってしまいました。


 チェハは演奏の最後に聴衆者に向かい演奏の曲目について説明をします。

 「今日はなぜか子どもの頃を思い出しました。

 だから、最後に特別な曲をお聴かせします。

 大切な思い出に、私を導いてくれる曲です。」


 階段を下りながらウニョンはがっかりした様子です。

 「待って損した。まったく人をばかにして。

 嫌な奴。」



 その後ろから流れてくる「わたしのクレメンタイン」は、いつか懐かしい子どもの頃を思い出す曲です。

 桜の舞い散る中で、父親と共に歩く少年。

 菜の花畑で、かくれんぼをする少年と少女。

 雨の中でお祈りをし、船を漕ぎ出すのを追いかけ、

 いろいろな思い出が、二人のそれぞれの心に浮かんできます。







 

 
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by arrive_at | 2007-04-09 19:38 | 春のワルツ 2007

Spring Waltz#1-2/3

つづきより


 翌日、フィリップはイナを迎えに行きます。そして、二人は車でザルツブルグへと向かいます。


 ウニョンはウィーンの駅のホームで男性とぶつかります。

 「ちょっと、なによ、あの人。誤りもしないで。」


 列車のコンパートメント(列車などの仕切った部屋)に行くと、すでに4~5人の人がいて、ウニョンのトランクを窓側の上の荷物棚にのせてくれました。


 フィリップはイナを送りながら二人で会話をします。

 フィリップは15才の時にチェハと出会って、その頃はフィリップはピアノをひいていました。そして、ピアノはかなわないのでチェハと友達になりました。

 イナはチェハに15年ぶりに会ったことで、私のことを忘れたと残念がります。


 列車はリンス駅で止まり、同じ部屋の人たちが降りていってしまいました。

 残ったのはウニョンと駅でぶつかった男性だけです。窓をボールペンで「タタンタ、タン、タン」と叩き、「Are You Korean?」、「こんにちは?」、「ニー ハオ マ?」と韓国語、日本語、中国語で訊ねますが、無視されます。

 「韓国人なら、こんなに失礼なはずないのに。顔はまあまあなのに。」と独り言をつぶやき、ふくれっつらくをします。向かい側に座って楽譜を読んでいた男性が、少しだけ目を上げます。


 列車は雪景色の中を走り、いつの間にかウニョンは寝てしまいます。

 ウニョンがふと目を覚ますと、その男性は寝ているのですが、その頬に赤い血のようなものが垂れていて驚きます。

 「血なの?」と驚きますが、上を見ると、荷物棚にのせた自分のトランクからコチジャンが垂れて、男性の白いコートや、白いセーターを真っ赤に染めています。「あ~、どうしよう。」

 そっと手を伸ばし、男性の頬に触れようとして自分の手にもコチジャンが垂れます。そして、椅子に足をかけて高いところにある荷物をとろうとして男性の膝元に倒れこみます。

 男性は目を覚まし、目の前に迫るウニョンの困りきった顔を見つめます。自分の顔や肩に垂れたコチジャンの赤い色に驚き、不快な気持で怒ります。

 「なんだよ、これ。いいよ。」
 「ごめんなさい。」
 「どいて。」
 と、韓国語で返します。

 何とかしようとするウニョンの手を振り払って洗面所に行ってしまいます。

 顔を洗って戻った男性はため息をつきます。ウニョンは思い出したように自分のトランクから赤いセーターを出して、これを着てくれるように頼みます。

 「着るわけないだろう。子供じゃあるまいし。」

 しかし、いつの間にか男性は熊の絵の入った赤いセーターを着ています。ちょっと袖が短くて、窮屈そうですが、黙って楽譜を読んでいます。

 「広場で演奏とかしてる人?」

 ウニョンは悪いと思って、クリーニング代替わりにコンサートのチケットを無理矢理渡します。
 「プロの演奏を見たら勉強になるでしょう。」

 「なんて名前?」
 「クリス。」
 「じゃあ、私はアリス。不思議の国のアリス。よろしくね、クリス。」

 二人で同じ部屋にいるので気まずいのか、窓ガラスに息を吹きかけて落書きをするウニョンですが、その様子をちらりと見た男性は、幼い頃にニコニコマークを二人で付け合ったのを思い出しました。
 そして、ウニョンの顔をしげしげと見ます。

 「何?」
 「いや、ある人に似ているから。」

 変な顔をしてウニョンは少し考え込みました。そして、男性は遠くの景色を見ながら何かを考えているようです。



 ザルツブルグの駅に着き、ウニョンは男性に話しかけ、コンサート会場へ一緒に行こうと誘います。しかし、男性はさっさと立ち去ってしまいますから、「嫌な奴。迷子になっても知らないから。」とつぶやきます。ウニョンの方が大丈夫なのかな。


 


つづく
  

 
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by arrive_at | 2007-04-09 19:26 | 春のワルツ 2007

Spring Waltz #1-1/3

春のワルツ 第1話 巡り会い


<ネタバレに注意>


 新年の祝いを喜び合うウィーンの人々のなかで、ウニョンは手を合わせて祈ります。


「 本当に愛していれば、会いたいと願えば、いつかまた巡り合い愛し合うことが出来る。

 子どものころのかくれんぼと同じ。

 絶対見つからないように隠れていても、あなたは心のどこかで、

 私が見つけるのを待っているはずだから。

 数え切れないくらいすれ違っても、一生懸命祈れば、

 きっと愛する二人はいつかの日か巡り合える。」


 子どもの頃のチェハは、ピアノの発表を終えて舞台を降ります。イナが緊張しているので、チェハは手を握り、そして息をかけて緊張を解こうとおまじないをします。


 飛行機の中でウニョンが隣り合わせた女性が、気分が悪そうにしています。ウニョンは声を掛けますが、飛行機酔いしそうな女性は、自分の手を合わせて息を吹きかけます。そのおまじないは世界的ピアニスト、ユン・ジェハに教えてもらったそうです。

 女性の話しは続きます。子どもの頃に結婚の約束をし、15年が過ぎたそうです。


 ウニョンにも思い出があります。それは浜辺で別れたお兄ちゃん。


 ウニョンはデザイナーの卵としてオーストリアで工芸品を見てまわるつもりです。ウニョンも海外旅行が初めてで緊張しています。

 女性は「映画みたいなロマンスが待っているかもよ」と、励ましてくれます。


 空港では青いスカーフの女性を探すフィリップが、到着口で女性を探しています。

 ウニョンに話しかけますが、この男性の言葉がわかりません。

"Hi, I'm Philip. I'm Cheha's manager. Pick Up."

 英語やオーストリア語での説明がウニョンには通じません。

客引きの「カードライバー」と間違えて「Help! Help!」とウニョンは怖がります。 警察官が駆け寄り、その間違いが分かります。

 フィリップはやっと青いスカーフの女性のイナを見つけ、車で送ります。その途中で「カードライブ」
という言葉と共にウニョンのことを思い出し笑いします。

 
 イナはやっとチェハに会えたことで、嬉しさのあまりピアノをひくチェハに声を掛けられずにいます。

 チェハは無心にピアノを引き続け、イナは眼中にありません。演奏が終わってイナは拍手をしますが、チェハは冷たく対応し無視します。

 イナは感情的になりながらチェハにインタビューを申し込みます。母国に帰る予定や会いたい人はいないかと聞きますが、誰もいないと答えます。

 15年前に祖国を出たことや、子どもの頃の友達について、そして、イナは自分との結婚のことも忘れたのかと詰め寄ります。

 フィリップがそこに現れて二人をどこかに連れて行こうと車に乗りますが、そこでウニョンを見かけ、車を降りていきます。

 フィリップは街角でバスを待つウニョンに話しかけます。

 「また会いましたね。」「I'm a cardriver.」と会話します。一緒にバスに乗ったフィリップはガイドを申し出ますが、高くつきそうなのでウニョンは戸惑います。

 フィリップはそんなことお構い無しに話しかけます。ウニョンはデザインコンテストの受賞でオーストリア旅行を貰い、観光に来たことを伝えます。片言の言葉で話が通じ、そしてクリスタル博物館に言ってみたいと言います。


 チェハはイナをホテルに送り、明日はコンサートだからと帰って行きます。


 フィリップとウニョンはウィーンの観光をしながら、楽しい時間を過ごします。

 雪の舞う中、ウニョンはフィリップがハンサムだと思いながらも、どうしてこんなに親切なのかと不思議に思います。

 「どこに泊るの。」と言うフィリップに、明日はザルツブルグに行くことを伝えます。フィリップはザルツブルグでのコンサートのチケットを渡し、そこに来てくれるようにと約束をします。

 
 チェハは家で子どもの頃の写真と手紙を取り出して見ます。そこには「世界一可愛いイナより。」という手紙がありました。

 チェハは書庫の本の奥から布に包まれた貝細工を取り出し、ライトに透かして見ながら、子どもの頃のことを思い出します。


 その頃、ウニョンはホテルの部屋で同じように貝細工を取り出しながら、やはり子どもの頃に想いを馳せます。






つづく







 
 
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by arrive_at | 2007-04-09 18:23 | 春のワルツ 2007

CHANEL ROUGE ALLURE 24 EVOCATION


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