Spring Waltz#10-4/4
2007年 06月 23日
つづきより
教会の懺悔室で、チェハは苦しみを告白しています。
「ある人を愛しています。
相手は、愛しちゃいけない人です。
なのに、気持を抑えられません。」
「愛することは、罪ではありません。
気持に従いなさい。」
「でも、僕には大事な友人がいます。
かけがえのない友達。
僕のことを信じてくれて、僕のためなら何でもしてくれる奴なんです。
その友人の愛している女性を、僕が愛してしまいました。」
チェハの弾く悲しげな曲にあわせて、フィリップも包帯で巻いた右腕にも構わずに、ピアノの鍵盤を弾くマネをします。
ウニョンにもなぜか悲しさを感じさせる曲でした。
「楽譜がないよ。
楽譜がないんだけど。
それでも仕事しているつもりか。
楽譜のことまで、僕に気を使わせるなよ。
やる気ないのか。
給料だけとって、何もしないなんて、 どういうつもりだ。
今度こういうことがあったら、 マネージャー変えるぞ。
しっかりしろ。」
好きなウニョンに当り散らすチェハって、いったいどうしたのでしょう。ウニョンは突然の仕打ちに驚き、部屋に戻って泣き出してしまいます。
チェハはその部屋の外でためらっています。中からはウニョンが激しく泣きすする音が聞こえ、いたたまれなくなって外に出て行きます。
ウニョンは思い立って外に行きます。
河原にはチェハが考えごとをしていますが、そこにつかつかとウニョンが近寄ります。
「急にどうしたんですか、理由だけでも教えて。」
「何の理由?」
「楽譜が見当たらないぐらいで大騒ぎして。」
「なにか勘違いしてないか。
ちょっと優しくしてやったぐらいで、気があると思い込んでるんだろう。
立場を良く考えろ。
珍しかったんだ。
君みたいなクラスの人間は初めてで、
韓国に来て退屈だったから遊んでみたけど、
もう飽きたよ。」
ペシッ!
苦々しい顔で立ち去るチェハ。河原に座り込んで泣き出すウニョン。
胸に迫る何かがチェハをウニョンのところに戻らせます。
そっとウニョンに手を添えて立ち上がらせます。もう、ウニョンは泣きじゃくっています。
じっとウニョンを見つめ、そっとキスするチェハでした。
その様子を、テラスからフィリップが見ているなんて…。
教会の懺悔室で、チェハは苦しみを告白しています。
「ある人を愛しています。
相手は、愛しちゃいけない人です。
なのに、気持を抑えられません。」
「愛することは、罪ではありません。
気持に従いなさい。」
「でも、僕には大事な友人がいます。
かけがえのない友達。
僕のことを信じてくれて、僕のためなら何でもしてくれる奴なんです。
その友人の愛している女性を、僕が愛してしまいました。」
チェハの弾く悲しげな曲にあわせて、フィリップも包帯で巻いた右腕にも構わずに、ピアノの鍵盤を弾くマネをします。
ウニョンにもなぜか悲しさを感じさせる曲でした。
「楽譜がないよ。
楽譜がないんだけど。
それでも仕事しているつもりか。
楽譜のことまで、僕に気を使わせるなよ。
やる気ないのか。
給料だけとって、何もしないなんて、 どういうつもりだ。
今度こういうことがあったら、 マネージャー変えるぞ。
しっかりしろ。」
好きなウニョンに当り散らすチェハって、いったいどうしたのでしょう。ウニョンは突然の仕打ちに驚き、部屋に戻って泣き出してしまいます。
チェハはその部屋の外でためらっています。中からはウニョンが激しく泣きすする音が聞こえ、いたたまれなくなって外に出て行きます。
ウニョンは思い立って外に行きます。
河原にはチェハが考えごとをしていますが、そこにつかつかとウニョンが近寄ります。
「急にどうしたんですか、理由だけでも教えて。」
「何の理由?」
「楽譜が見当たらないぐらいで大騒ぎして。」
「なにか勘違いしてないか。
ちょっと優しくしてやったぐらいで、気があると思い込んでるんだろう。
立場を良く考えろ。
珍しかったんだ。
君みたいなクラスの人間は初めてで、
韓国に来て退屈だったから遊んでみたけど、
もう飽きたよ。」
ペシッ!
苦々しい顔で立ち去るチェハ。河原に座り込んで泣き出すウニョン。
胸に迫る何かがチェハをウニョンのところに戻らせます。
そっとウニョンに手を添えて立ち上がらせます。もう、ウニョンは泣きじゃくっています。
じっとウニョンを見つめ、そっとキスするチェハでした。
その様子を、テラスからフィリップが見ているなんて…。
by arrive_at
| 2007-06-23 18:56
| 春のワルツ 2007