Spring Waltz#9-3/3

つづきより



 翌日は、またもや二人で車で帰るのですが、チェハは、今度は助手席に座ります。

 チェハは暗譜の最中ですが、ウニョンは和む為に話しかけますが、さえぎられます。チェハはとても気分が乗っているのでしょう。

 そんな時、車が狭い農道で対面した時に、前から来た耕耘機が避け損ねて路肩に突っ込みます。ニワトリが逃げ、チェハもウニョンも泥だらけになりながら飛び回るニワトリを捕まえます。

 おじいちゃんはそんな二人に、家によって泥を落としていくように言います。梅の花が咲く、美しい田舎です。

 夜になって帰ろうとする二人に、おばあさんは夕飯を食べてから帰るように促します。ウニョンは断ろうとしますが、その隣のチェハのお腹が鳴って、結局ご馳走になります。


 サムゲタンをご馳走になり、二人はおいしそうに食べます。そりゃ、もう、幸せな感じで。

 おじいちゃんとおばあちゃんは孫を預かっています。チェハがたいへんでしょうといいます。


 「どうせ死んだら土になる体、大事にしても仕方ない。

  子供の世話がたいへんなもんか。

  お金稼ぐ方がよっぽどたいへんさ。」


 チェハの家族同士の愛情に感じ入る姿を見て、ウニョンはチェハの一面を知るのでした。チェハにも、家族を思いやる親の気持というのが、なぜか重みのあるものに感じたのでしょうか。心和む一時です。

 そこに電話が入り、知り合いが倒れたということで、急いでおじいちゃんとおばあちゃんは出かけます。

 赤ちゃんと小さな子どもの面倒を頼まれた二人は、てんやわんやです。帰ることも出来ません。

 イナからの電話の音で赤ちゃんが目を覚まし、電源を切ります。

 車に残されたウニョンの電話もそのままです。


 お姉ちゃんの子供は、赤ちゃんのミルクの調合をチェハに教え、慣れない手つきでチェハはミルクを作り、そして赤ちゃんを寝かせるために抱っこして悪戦苦闘しています。

 ウニョンは外にあるトイレにお姉ちゃんの方を連れて行きます。子育てってたいへんです。がんばれ、二人!

 
 「お兄ちゃんとお姉ちゃん、ウチのパパとママみたい。」


 子供って、ドキッとすることを言うんですね。独身者の二人に向かって。いいぞ~。



 驚く二人の表情は、なんともいえないものですが。プチ幸せ感にあふれています。いや、そうでもないか。


 イナからチェハに電話が入ります。

 イラつくイナ。嫉妬、めらめらめら、ぼわぉ~っ!



 おじいちゃんとおばあちゃんが帰ってきました。帰ろうとする二人におじいさんは言います。

 
 「こんな遅くに行くことはない。

  道を知っていても、無理だ。

  真っ暗で、何にも見えないんだから。

  可愛い娘さんに苦労させちゃダメだよ。

  泊まっていきなさい。」


 (本当に田舎の夜は真っ暗です。怖いぐらいです。私は嫌だな。夜道の一人運転は恐怖よ。)


 結局、二人は同じ部屋で寝ることになります。

 ウニョンはチェハに、ここからこっちに来ないように言います。

 チェハも負けじと、「行くわけないだろ。そんな気、全然無いから。心配するな、引きずり込まれても逃げる」と、立って行きます。


 「何よ、嫌な奴!」布団に潜るウニョンでした。

 (もしかして、フィリップ以来の男女同行の旅かな。偶然とはいえ。)


 
 その頃、ホテルの部屋でチェハの父親ミョンフンは、ウニョンの身上調査書に目を通していました。

 パク・トゥシク、チョ・ヤンスン、ソ・ウニョンという戸籍簿のコピーに目を通し、すでに寝入ったヘスクの方に目を移しました。やはり、奥さんの勘は当たっているのでしょうか。


 翌朝、目を覚ましたウニョンは、洗顔のために髪をもう一度ハンカチで結わえました。

 車に乗ったチェハは寝てしまい、運転するウニョンは、一晩中寝ないで何していたんだろうとつぶやきます。

 そりゃ、ウニョンの為に、寝ないで何も無いように気を使っていたのでしょうけど。純情な男もたいへんです。ウニョン、分かるかな~。女性を守ろうとする男心、紳士ですね。

 
 無事に事務所に二人は着くのですが、そこには恐ろしい剣幕のイナが待ち構えていました。

 そして、ウニョンを見てイナは跳びかかります。




 ウニョンの髪に結ばれたハンカチは、イナがチェハに送ったものだったのです。
 


 


 
 
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by arrive_at | 2007-06-22 19:16 | 春のワルツ 2007  

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