つづきより
ホテルで休むウニョンですが、うなされます。
遠い昔、スホを追いかけて海に入ったこと。
森の中を、そしてソウルの街の中をウニョンを探すスホ。
同じ頃、チェハもうなされてベッドから起きます。
翌朝、チェハは窓を開け、湖のほとりに人影を見つけます。
ウニョンは湖のそばで、雪のかたまりを積上げてお祈りをします。
チェハは朝の散歩に出かけ、雪が積上げられたものを見て、幼いときの浜辺でのお祈りを思い出します。
雪の街を歩くウニョンは、教会から流れるピアノの音に気付き、そして入っていきます。チェハは教会で何かを思い出すようにピアノを弾きますが、ウニョンが来る前に帰ってしまいます。
フィリップはウニョンの部屋に行きますが、そこには昨晩着たドレスとお礼の手紙とプレゼントが置いてありました。そして、クリスタルミュージアムに行きました。
貝殻で作られたプレゼントを見て、フィリップは嬉しそうです。
ホテルから出て、車の前でフィリップは貝殻を見ています。それを見たチェハは何かを感じます。
「あの子の名前は?」
「ウ、ウニョン。ソ・ウニョン」
イナに訊ねられてフィリップが答えると、その場に居合わせたチェハは急に車で走り出します。
フィリップとイナは驚いています。
子どもの頃に、スホはウニョンが手術で亡くなったことを聞き、悲しみにくれた日のことをチェハは思い出します。
クリスタルミュージアムに着いたチェハは走ってウニョンを探します。
ウニョンはたくさんの展示物を興味深気に見ます。そしてミュージアムを後にします。
万華鏡の部屋でチェハはウニョンを思い、会えないままに別れてしまいます。
韓国に向かう飛行機に、チェハとフィリップが乗っています。
「一緒に弾こうか。
クレメンタインでしょ。
何でいつもその曲弾くの?
イナのせい?ね。何なの?怪しいね。」
「今日は英語が出ないな。」
「うーん、韓国行くから。」
「上手くなったよ。」
「当然だよ。僕は半分韓国人。だろ?」
「そうだな。僕も半分だ。」
「何が?」
「ユン・ジェハが半分。残りが半分。」
「残り?何、それ。」
チェハは膝の上で、ピアノの鍵盤を弾いていました。
スホとウニョンは夜の公園で過ごしますが、ウニョンが倒れ、病院に担ぎ込まれます。島からポンヒが駆けつけますが、スホの姿を見るとポンヒは怒ります。
ポンヒが看護婦に、ウニョンの母親が死んだのに、ウニョンはまだ何も知らない事を伝えます。それを聞いていたスホは眠るウニョンを見つめます。
ポンヒがスホを見つけ追いかけると、スホはある病室に入って隠れます。その病室には女性がいましたが、チェハという名前を呼んで、スホを抱きしめます。
突然のことにスホは驚きますが、女性は自分をママだと名乗り、離そうとしません。
ポンヒは病院の廊下の椅子で眠るスホを見つけますが、スホを叱ってもどうしようもないことを嘆きます。誰かが手術代を出してくれるわけではなく、ため息をつきます。
あの時の様子を思い出すチェハです。
自分と父親のチョンテの写真をスホは破いてしまいます。そして、スホはチェハという子供のパスポートを見ながら、考え込みます。
「ねえ、ウニョン、絶対に生きてて。
生きて、またいつか会うんだ。
分かった? 約束だよ。」
飛行機の中のチェハは、心の中でつぶやきました。
「僕は韓国を離れる時、必ず帰ると心に決めた。
15年ぶりだ。
イ・スホとして旅立った僕は、ユン・ジェハとして帰ってきた。」