CHANEL ROUGE ALLURE 24 EVOCATION


by arrive_at

Spring Waltz #1-3/3

つづきより



 コンサート会場に着いた男性はチェハです。熊の絵のセーターを着て、汚れたコートで熊を隠してフィリップの待つ控え室に行きます。

 

 「早かったな。」

 「う~ん、可愛い。どうした、それ?」

 「話せば長いんだけどさ。似合ってる?」

 「Nice! どういうこと?教えて。」

 「う~ん。不思議の国のアリスに会ったんだ。」

 「アリス?」

 フィリップが座っているところにチェハが入ってきて、鏡の前で赤いセーターを着た自分の姿を眺め、アリスとの出会いを思い出しながら、少し微笑んでいました。それを見て、フィリップも少し興味をひかれます。


 チェンバロかチターの調べをバックにウニョンは工芸品を見てまわります。街角でバイオリンを弾く姿が、列車であった人の顔に見えるようです。


 コンサート会場で打ち合わせをしている最中に、チェハは列車で一緒だった韓国の女の子を思い出します。

 チェハはピアノの前に座り、そっとポケットからチケットを出しました。自分のコンサートのチケットを、演奏者が本人であるということを知らずに渡されたことを思い出し、会場のどのあたりの席なのか確認しました。不思議の国のアリスにもう一度会うことが出来るのでしょうか。

 
 「Cris Y」という演奏者のことを知らないウニョンは、「有名な人なんだろうな。こんなとこでコンサートをするなんて。」と会場についてからつぶやきます。

 ロビーでウニョンを見つけたフィリップは、「誰か待っている?」 「僕?」と訊ねます。「ううん。」と否定しますが、言葉が通じないためにちぐはぐします。

 チケットの指定された番号に座ると、列車で出逢ったクリスが来ることを期待してウニョンは演奏が始まるのを待ちます。

 舞台の袖では、二階席にやってきたウニョンを確かめるチェハでした。


 コンサートが始まりましたが、出てきたピアノ奏者はあの列車に乗り合わせた男性でした。驚くウニョンですが、演奏の素晴らしさとは別に心にショックを受けたみたいです。曲の合間に会場を出て行ってしまいました。


 チェハは演奏の最後に聴衆者に向かい演奏の曲目について説明をします。

 「今日はなぜか子どもの頃を思い出しました。

 だから、最後に特別な曲をお聴かせします。

 大切な思い出に、私を導いてくれる曲です。」


 階段を下りながらウニョンはがっかりした様子です。

 「待って損した。まったく人をばかにして。

 嫌な奴。」



 その後ろから流れてくる「わたしのクレメンタイン」は、いつか懐かしい子どもの頃を思い出す曲です。

 桜の舞い散る中で、父親と共に歩く少年。

 菜の花畑で、かくれんぼをする少年と少女。

 雨の中でお祈りをし、船を漕ぎ出すのを追いかけ、

 いろいろな思い出が、二人のそれぞれの心に浮かんできます。







 

 
[PR]
by arrive_at | 2007-04-09 19:38 | 春のワルツ 2007