韓国 宙合樓(ジュハップル)

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海外旅行というのは驚きと感動を与え、日常の細かな出来事を一時忘れさせるものです。しかし、それも時間の経過と共にだんだんと薄れて行き、曖昧な記憶のかなたへと追いやられるのでしょう。

 まだ記憶が新鮮な内に、感想を交えて書き記すことにしましょう。


 大韓民国の首都ソウル(漢城)にはハンガン(漢江)という川が流れていますが、中心部はWの文字のように曲がっています。そのWの左の中央部に南山という山があり、頂上にはソウルタワーがあります。残念ながら今回もソウルタワーにはいけませんでしたが、そのタワーの北部に昌徳宮があります。昌徳宮の近くには宗廟や昌慶宮、国立中央博物館などもあり、ソウルでの観光は昌慶宮を除いて3ヶ所を巡ることができました。

 旅行前に地図を見てもピンと来ませんでしたが、地名としてはハンガンの近くからソウル市龍山区(YONGSAN-GU)、中区(JUNG-GU)、鍾路区(JONGNO-GU)と北側の山のほうへ向かっていきます。ソウル市内は山に囲まれた盆地だそうです。

 写真の宙合樓は昌徳宮(Changdeokgung)という宮殿の奥にある楼閣で、丁寧に石積みされた人工の池とその傾斜のある山に建てられていて、たいへん趣のある建物です。


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 宙合樓は、朝鮮第22代王、正祖(ジョンジョウ)元年(1777)に建てられた2階建ての楼閣で、国の将来を担う人材を育て、学問を研究し、本を出版していたところである。

 下の階は、奎章閣(キュウジュンカク)の書庫であり、宮中図書館の役割をし、上の階は、読書や議論、瞑想と思焜の場として利用された。

 宙合樓が建てられた根本的目的は、その名のとおり、宇宙の理を集め、天の望む人格を磨き、統治理念を打ち出し、国を正しく導くための精神の道場にしようというものであった。

 
(「五大古宮・美しいソウル」宮内の売店で販売されているガイドブックより)

  
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 写真の中で一番上にある大きな建物が宙合樓ですが、その前にある小さな門は魚水門と言います。


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 この門は芙蓉亭の向かいの丘にあり、小慶会楼とも呼ばれた宙合樓の正門。

 門の構造様式は一種の三門形式の一脚門(二本柱の簡単な門)、国内では珍しく装飾された門である。

 宙合樓に比べると、その規模はやや小さいが、建物としてよりは蝮術という印象を与える。

 魚水門は王宮の後苑にある遊興場の正門として、その美しさを誇る。


(出典は同じ)


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 人工の池は芙蓉池(ブヨンジ)と呼ばれ、写真の手前には写ってはいませんが芙蓉亭があります。芙蓉亭は、正面3間、側面5間に屋根が多角形で、「丁」の字と「亜」の字を合わせた形の亭子(あずまや風の建物)です。部屋の一部が池の中に突き出し、池の中から二本の柱が支えていて、障子戸を開くと水の上というような趣向があります。


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 芙蓉池は天は丸く、地は四角いという東洋の伝統的な宇宙観によって造成された池である。四角い形の池は地を意味し、真ん中の丸い島は天を象徴している。

(入場時にもらった昌徳宮ガイドマップより)

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 宙合樓の西側には書香閣(ソヒャンカク)があり、喜雨亭(ヒウジョン)は書香閣の北側の丘にあります。
 朝鮮第16代王の仁祖23年(1645年)に草堂(母屋から離れた草葺きの離れ座敷)として建てられました。本来は酔香亭と呼ばれていましたが、粛宗が干ばつの時にここに来ると雨が降ったことから、喜雨亭と改められました。現在は草葺ではなく瓦屋根です。

 宙合樓の後ろにある素朴な霄月光風観(ジェウォルクァンプンカク)は、後苑の景勝の中でも最も美しいとされています。オンドル部屋と板の間があります。


 書香閣、喜雨亭、霄月光風観は残念ながら見られませんでしたが、その広い敷地内にはたくさんの見所があり、時間の許される限り見たいものだと次の機会に期待することにします。


 秋のソウルは日本と同じ気候で、日中は24℃ぐらいで暖かく、紅葉を楽しむにはまだ少し早かったようです。もう少しすれば自然に囲まれたこの宮殿は四季の移ろいを楽しむことができるのでしょう。

 
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by arrive_at | 2006-10-25 14:22 | 韓国旅行

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