CHANEL ROUGE ALLURE 24 EVOCATION


by arrive_at

カン・ドンウォンの「デュエリスト」 その3

 「デュエリスト」をご覧の方は分かると思いますが、この映画は興行的にはあまりよくなかったそうです。その理由については観ればわかるという言葉しかないでしょう。

 「チェオクの剣」と同じ感動を期待したのならば、それは裏切られたことでしょう。また、原作「茶母」と「チェオクの剣」のストーリーを良く知り、それの亜流としてこの「デュエリスト」を楽しんだ人は、この映画の特徴がよくわかったことでしょう。マニアには受ける映画です。

 さて、それでは「チェオクの剣」と「デュエリスト」の映画の違いを比較しましょう。

 ネタバレにご注意!


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【チェオクの剣】
















17世紀末の朝鮮王朝時代を舞台にしたスーパーアクション時代劇。捕盗庁(ポドチョン=当時の警察)の茶母(タモ=役所の下働きの女性)チェオクはその聡明さとずば抜けた武術の腕が認められ、犯罪事件の捜査で活躍していた。上司のファンボ・ユンとは身分の違いがあるものの兄妹同然に育ち、互いに思いを秘めた間柄。そしてチェオクには幼いころに生き別れた本当の兄がいた……。

韓国で放送された当時、このドラマのファンは「茶母嬖人(タモペイン)」(嬖人とは「お気に入りのひと」「熱狂的なファン」という意味)と呼ばれるなど熱狂的な支持を得た異色作。
原題:茶母 2003年韓国作品



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 「チェオクの剣」では、上司のファンボ・ユンとの身分違いの恋、その後、ソンベクとの惹かれあう出会い。それらがチェオクの心を揺らし、苦しめることになります。

 正義と恋の狭間で次々と物語りは進行して行き、ハラハラドキドキの連続でした。原作をドラマ化したそうですが、大変面白く、時代劇の様子も十分伝わってきます。


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 【デュエリスト】
















悲しい目: 「前に会いましたね。世の中には絶えず移ろうものが三つある。それは猫の目。晩秋の空の色。そして、もう一つは女性の顔。」

 剣を抜き二人はそれぞれに構えるが、「悲しい目」は部屋の外の気配に飛び出していく。メイ・ポウリャンという偽名を使い、きれいに化粧をしたナムスンは剣を部屋に放り出し消える。

















[愛してしまったその人は、闘うことが宿命の美しき刺客]

 時は朝鮮王朝。世間を騒がす偽金事件を捜査するため、人々で賑わう市場に潜入した女刑事ナムスンは、仮面の男の華麗な剣の舞に目を奪われる。次の瞬間、小さな金の仏像の受け渡しをしていた男たちが斬り捨てられる。犯人は仮面の男だ。ナムスンは男を追って剣を交えるが取り逃がしてしまう。残されたのは、仏像に隠されていた偽金用の鋳型と、割れた仮面から覗く哀愁を帯びた眼差しの面影。それが刺客「悲しい目」との出会いだった。

 この世のものとは思われぬほど美しいカン・ドンウォン。『彼女を信じないでください』の不器用な“Mr.唐辛子”や、『オオカミの誘惑』の守ってあげたい弟役がかすむほど、磁器のような白い肌、憂いをたたえた瞳と低い声を持つ刺客「悲しい目」の両性具有的な妖艶さは強烈で、それこそがこの異色時代劇の最大の魅力だ。ナムスン役のハ・ジウォン主演でカルト的人気を博したTVシリーズ「チェオクの剣」と同じく人気コミック「茶母」が原作ながら、まったく趣を異にした本作は、しなやかに舞うような殺陣と鮮やかな色彩で描く、いわばファンタジー・アクションといったところか。ナムスンの師匠である先輩刑事アンを軽妙に演じるのは名優アン・ソンギ。



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 「悲しい目」と呼ばれる刺客は長官に恩のある忍びの者です。長官を信じてそのダーティーな仕事を続けてきたにもかかわらず、ナムスンに出会って恋をします。それは恩のある人を裏切り、しかし、恋した相手も自分の立場上闘う相手となります。

 最後には謀判者の長官が捕らえられようとするのですが、最後の抵抗をして長官は切られてしまいます。その長官に仕えた「悲しい目」の刺客も死んでしまいます。

 ナムスンにとって、恋をした「悲しい目」の死は信じがたいものです。「悲しい目」に会えるはずはないけど、夢の中か幻を見ているのか、愛しい人「悲しい目」とお互いに剣を交えるシーンはファンタジーの世界を美しく表わしているようです。

 「チェオクの剣」はリアルなストーリーのドラマで、「デュエリスト」は悲恋の美しさとはかなさを、剣の舞と独自の映像美で映し出しているように思います。

 どうぞ、このフィーリングを楽しんでください。

 
 私ですか?私は「チェオクの剣」も「デュエリスト」も、どちらも好きですよ。

 マニアックな感じの映画もいいので、これは韓国映画も侮れませんぞ。




 追記: 韓国語「DUELIST」ホームページは音楽が鳴り出しますが、素敵です。
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by arrive_at | 2006-10-25 14:11 | デュエリスト