チェオクの剣 第13話「縁切り」 その3

その2の続きから。


 「縁切り」というサブタイトルは二つの縁切りがあるように思われます。

 一つは、一度は革命を諦めて放浪のたびに出ようとするソンベクが、再び謀反を実行すべく立ち上がった時に、それは敵対するチェオクへの思いを断ち切って、民の為、世直しの為に命を懸けようとしたことです。

 「次の世では、お互いに会わぬことにしよう」とソンベクがチェオクにほら穴で言いましたが、ソンベクはほら穴で既に一度自分は死んだと思っています。そして、自分の幸せなどは考えず、謀反で死ぬことも厭(いと)わない決心をして、チェオクへの思いを断ち切りました。

 また、もう一つの縁切りとはユンがチェオクへの思いを断ち切ることです。

 チェオクがソンベクを慕うことを知りながら、やっと、ユン自身はチェオクがかけがえのない存在だということを思い知り、全てを捨てでもチェオクを離したくないと訴えます。














 ユンがナニさんと婚約したことですら、それは自分の心を欺(あざむ)いていたのだとはっきりと言います。ユンの告白は自分の辛く厳しい生き方をも捨てる覚悟でチェオクの心に迫ります。

 しかし、残念ながらチェオクの心は遠ざかっていき、ユンは幼い時の思い出だけを胸にしまい、チェオクの幸せを願って苦しみながらも縁を切る決心をします。



























 ユンは剣を引き抜き、チェオクにこれで私を切って、本心を見せよと言います。ユンはチェオクとソンベクの仲を信じられず、また、信じる為にもチェオクに切られて死んだほうが生きて苦しむよりはましだといわんばかりに迫ります。


























 「斬れ 私を斬って おまえの心を見せろ
そうできるなら お前とチャン・ソンベクの縁を信じるだろう
どのみち どちらかが斬らねばならぬ」

 「一振りで終わらせます お許し下さい」

 ユンは死を覚悟し穏やかにチェオクを見ます。チェオクは剣を振り上げ、ユンを切らずに自らの命を絶とうとします。が、ユンはすぐさまチェオクの剣を素手で握り締め、チェオクのためらう気持ちをも察します。








































 「行け...私はもう 15年前に雨の道を歩いてきた7歳の女の子だけを覚えておく。チェヒと呼ばれたその女の子を、胸にしまっておく。     行け...」

 敵の急襲に倒れながらもチェオクを逃がし、立ちさるチェオクもその縁切りに戸惑いながらも分かれていきました。ユンの敵に撃たれた痛みよりも、チェオクとの別れの心の痛みはいかばかりだったでしょうか。

 「嘘のように私の涙を消した女の子。 7歳の女の子。今その子が 私から去っていく。あの子のために何もしてあげられなかった。行け 空高く羽ばたけ。誰も、 何も、 お前を束縛しないところへ。」


 断腸の思いのユンでした。









































 ユンの語りがあるときに感じるのですが、アフレコの寺杣昌紀(てらそままさき)さんの滑舌の良さには驚きます。丁寧な台詞が戦場でのユンの告白に違和感を感じます。やっぱり声優の素晴らしさと、きっと俳優とは違うのでしょうね。

 ビデオは音声が正副入っていますので切り替えが出来ます。日本語で何度も見た後で、韓国語の台詞を見ましたが、ユン役のイ・ソジン氏の甘く優しい声に驚きました。フォンボ・ユンはそれほど厳しく怖い人ではなさそうです。納得!
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by arrive_at | 2006-10-25 13:57 | チェオクの剣

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