チェオクの剣 第12話「許されぬ愛」

 兄弟というのはどういう存在なのでしょうか。血は繋がっているけど他人のようであり、しかし、何かピンと来るものがあるというか、とにかく仲良くても、喧嘩ばかりしていても、やはり兄弟という深いつながりは切っても切れないもののようです。

 私は弟とはよく喧嘩をします。そして、大人になってからはあまり会わないし、2年前に5年ぶりに会う約束をした弟を迎えに出て、気が付かずにすれ違ってしまいました。縁が薄いのか、引き合うものがないのか、はたまた永遠のライバルなのか、とにかく相性はそれほどいいとはいえません。弟は可愛いとは思うものの、仲良くなれないなんてなんてつまらないのでしょうか。とにかく、見た目も兄弟とは思えないほど似ていないので、別世界の人と行ったところでしょうか。あ~あ。



ネタバレにご注意!
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 チェオクを見つけられずいら立つファンボ・ユンは、配下の兵に過酷なまでの捜索活動を命じる。イ・ウォネは、ユンが冷静さを失っているのではないかと危ぐし、苦言を呈する。しかしユンは、すべてはチャン・ソンベクを捕らえるためだと息巻く。そこへヘジュの役所からヤン・ジノ率いる一隊が応援に駆けつけ、捜索を一手に引き受けようとする。不審に思ったペク・チュワンはウォネをヘジュに向かわせ調査させることに。

その頃都では国王が進展のない謀反疑惑についてチョ・セウク長官を詰問。セウク長官は確証のないままチョン・ピルジュンこそ首謀者だと告げる。その結果、ピルジュンから忠義心あふれる上申書を受け取っていた国王の心証を害してしまう。セウク長官は自害を決意するが、娘ナニに引き止められ、思いとどまる。

地下の洞くつの中では、重傷のソンベクが自らの理念を語り、生きることへの渇望を訴える。チェオクは懸命の介護を続けるが、毒虫にかまれ倒れてしまう。チェオクの異変に気付いたソンベクは這ってチェオクの元へ行くが、そのとき、チェオクを探すユンの声が聞こえてくる。ユンが真上にいるのだ。返事をしようとしないチェオクに代わり、ソンベクが返事をしようとするが、チェオクはそのソンベクの口をもふさぐ……。ソンベクは毒を吸い取り、チェオクは助かるが、逆に、口の中の傷から全身に毒が回ったソンベクが瀕死の状態に陥る。ソンベクはチェオクへの愛を告白し、意識を失う。そしてチェオクはついに洞くつからの脱出口を見出す。

ソンベク救出をあきらめ撤退を始めたヤン・ジノ率いる捜索隊に、ヤン・ジノが謀反の一味と知ったユンが対峙。渓谷でにらみ合っているところに、ソンベクを抱えたチェオクが川面に飛び出す。洞くつは川とつながっていたのだ。意識を失ったままのソンベクはユン側に捕らえられ、状況を察したチェオクはわざとヤン・ジノに捕らえられる。人質となったチェオクとソンベクの交換取引に、断固応じようとしないユン。見かねたチュワンがソンベクを引き渡し、チェオクを救出する。

ユンはチェオクに、ソンベクを助けた真意を問いただす。さらにユンは従事官(チョンサガン)の職を辞し、日陰の身に戻ろうともチェオクと共に生きていきたいと訴える。「お前なしではとうてい生きてゆくことはできん」と言うユンに対して、チェオクはこう答える。「たとえこの身を木陰に隠すことはできても、すでに離れた心は何をもってしても隠せません」と……。
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 ユンはイ・ウォネに「チェオクに対する執着だけで動いているようだ」といわれますが、私もそう思います。とにかく去っていったチェオクに対する執着が湧き上がってきたのかと思うぐらい、ソンベクの捜査とはいえ力が入っています。

 男の執念でしょうか。…まあ、それも良しとしましょう。

 それよりも、ソンベクとチェオクの運命が大きく動き出したようです。サブタイトルに「許されぬ愛」とありますが、追う者と追われる者の間に何か恋愛感情のようなものが芽生えたのでしょうか。ソンベクは愛の告白をします。


 話しはかわりますが、心理学では異常な状態におかれた場合、例えば、拉致された人間が緊張した異常な状態の中で、犯人を自分の仲間のように感じて同調したり、恋したりということがあるそうです。これらは共依存といわれ、とんでもない錯覚から不幸な事態を引き寄せます。暴力を振るう夫から逃げる妻は、時間が経つとまたその夫の下に帰り、そしてまた暴力を振るわれることを繰り返すというものです。恐怖の支配から逃げられないものは、またその恐怖に吸い寄せられていくというものです。

 おっと、社会問題を語ってしまいました。失礼しました。


 揺れ動くチェオクの心に、いまさら遅ればせながらユンがチェオクを思う気持ちを告白します。身分を落としてまでも一緒になろうと口説くのです。執着といわれてもしかたがないですよね。恋する者は愚かなのです。

 「私と行こう。遠くへ行ってソンベクのことを忘れよう。お前なしでは生きていけぬ」


 しかし、残念ながら運命はすでに動き出しているので、チェオクの心にはソンベクが入り込んでいます。チェオクは混乱しながらも、ユンの気持ちを受け入れられないということを言いました。

 ユンはタイミングが悪かったのですね。運命は非情だ。

 
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by arrive_at | 2006-10-25 13:45 | チェオクの剣  

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