CHANEL ROUGE ALLURE 24 EVOCATION


by arrive_at

チェオクの剣 第11話「追跡」

 韓国のドラマを見て思い出すのが、2001年の韓国の旅です。まだ、日韓サッカーワールド杯の前であり、ペ・ヨンジュンが冬ソナでブームを起す前でした。

 その頃に、父と母と私の3人で韓国縦断旅行をしました。世界遺産を巡る旅で、李王朝の宗廟、李王朝の水原(スウォン)華城、百済国武寧王陵、新羅時代の石窟庵、仏国寺、天馬塚など、昔の韓国の歴史を感じさせる所を巡りました。離婚した両親がまだ夫婦だった頃の親子の旅でした。過去の幸せな時間がドラマのように簡単にリプレイ出来ればどんなにいいでしょうか。今考えると幸せな旅でした。


 さて、ドラマもいよいよユンが戦いの装束で登場します。ユン対ソンベクの戦いはそのままチェオクとの三角関係の戦いでもあります。恋の勝敗も含めて、三人の心の中はどのように揺れ動き、男二人のどちらが敗北するのか…。



ネタバレにご注意!
○---------------------------------------------
 ファンヘドの役所から兵を借りたチェオクとマ・チュクチ。ソンベクをおびき出すため、「チャン・ソンベクの妹の一味」と名乗って盗賊行為のフリを始める。一方ファンヘドの役所から知らせを受けたチョ・セウク長官は、チェオクの企みを察してファンボ・ユンを向かわせる。

 「チャン・ソンベクの妹の一味」の噂はたちまちソンベクの知るところとなった。チェオクの思惑通り、その正体を確かめようとソンベク自ら姿を現し、チェオクと再会する。そこへユン率いる捕盗庁(ポドチョン)一隊が到着。

 チェオクを引き下がらせ、ユンはソンベクと1対1で剣を交える。

 しかし捕盗庁(ポドチョン)側の兵がソンベクに銃を放ったことから、双方入り乱れての交戦となる。混乱に乗じ、深手を負ったソンベクは逃亡、チェオクも後を追う。逃げ込んだ山中で再び対峙するソンベクとチェオク。足を踏み外し穴に落ちかけたチェオクを助けようと、手を差し伸べたソンベクもろとも、穴の中に落ちてしまう。

 その頃左捕盗庁(チャポドチョン)では、セウク長官がカマ村惨殺事件の報告を受けていた。チェオクの消息を求めて左捕盗庁(チャポドチョン)に来ていたピョンテクは、報告書に記された遺体の刺し傷から、これは日本の剣術によるものだと断定する。

 一方、ユンらによるソンベク追跡の報告を受けたチョン・ピルジュン。リスクが高すぎるというチェ・ダルピョンの苦言も聞かず、ヘジュの役所に使いを出しソンベク救出を手配する。

山はチェオクとソンベクを探すユンの兵で埋め尽くされていた。トクスらはソンベクの戻りを待ちつつ、ひとまずペクチョンの役所から爆死したノ・ガッチュルの遺体を取り戻すことに。

 チェオクとソンベクが落ちた穴は洞くつになっていた。チェオクは重傷のソンベクに応急処置を施し、出口をさがすがみつからない。二人が落ちた穴がはるか上空にぽっかり空いて見えるだけ。

 ソンベクはチェオクに爆竹を渡し、どちらの仲間が先に駆けつけるかな、と笑ってみせる。チェオクは爆竹を打ち上げるが、時を同じくして、ユンの命により爆竹を用意していた兵も爆竹を打ち上げてしまう……。
---------------------------------------------○

 
 前回はユンが瀕死のチェオクを看病して、自分のチェオクへの気持ちが高まった時に、チェオクの心の中に入り込んだソンベクの存在に怒りをあらわにしていました。

 素直にチェオクを受け入れられない何かが、結局、チェオクを遠ざけてしまったのでしょうか。何が素直にチェオクへの愛を告げられないのでしょうか。ユンは何をためらっているのでしょうか。

 身分の違い、親から言い渡されたチェオクの私情を挟まぬタモの登用、仕事への忠誠、すべて他人から言われた条件や制約なのではないでしょうか。そのタブーを破ることは反社会的な行動となるのでしょう。

 そんな心情を背景に、ついにおびき出されたソンベクとユンが対峙します。その睨み合いは謀反の犯罪者とお役人というだけではなく、特にユンにとっては恋敵という、憎さも加わっているように思われます。何があってもこいつだけは許さないというようなにらみ合いで、ユンがソンベクの頬を手で押さえつけます。その手を振り払おうとし、ユンとソンベクは力を手に込めてぶつかります。

 にらみ合いで決着をつけ、負けたほうが退くというのが日本の武士だそうですが、この場合は正にそのにらみ合いで相手を倒す勢いです。

 
 私の考えでは、可哀想だけどユンのほうが分が悪いと思います。というのも、チェオクへの気持ちを心に秘めているだけで、行動に移せず、言葉にせず、ましてやチェオクの気持ちを受け止めず、反対にチェオクを不憫に思うたびに叱ったり、遠ざけたりばかりでした。そんなことでは女の気持ちを繋ぎとめてはおけないのにねぇ。あ、これは現代の話ではなく、昔の価値観で見ないといけないのか~。

 
 ユンの分が悪い事に加えて、ソンベクとチェオクの運命的な接近が始まります。まさか、大地にぽっかりあいた穴があれほど深くて大きいなんて予想外です。それは骨折もすれば、這い上がることなんて不可能な穴で、この不自然な展開が運命的な接近という状況を作っているのでしょう。罪な穴でした。

 
 ところで素晴らしい脇役として、マ・チェクチの演技が光ります。がんばれ。
[PR]
by arrive_at | 2006-10-25 13:43 | チェオクの剣