チェオクの剣 第6話「父の面影」

 前回の第5話でユンは脱獄の責任を負い、現場の責任者として罷免されることになりました。
 
 ユンは危険な潜入捜査に行ったチェオクの部屋で、一人、思いにふけっています。チェオクは危険な状態なのに、ユン自身は職務を解かれ、今は手助けすら出来ないのです。どんなにか心配で、愛おしく思っていることでしょうか。

 ユンはしばしの間、左捕盗庁(チャポドチョン)近くの宿で潜入捜査の動向を見守ることになります。不名誉な罷免を受けた男ってのは、なんと言うか忍耐のなかに悲哀がにじんでいるようで、そりゃナニさんも放っとけないでしょう。

 それはともかく、恋よりも事件解決に向けて「踊る走査線」よろしく警察は走り回るのでした。


ネタバレにご注意!○------------------------------------
 チャン・ソンベク率いる山の砦(とりで)に潜入したチェオクとマ・チュクチ。しかし、偽金作りの証拠となるものは見つからない。チェオクはとりいそぎファンボ・ユンに報告するため、砦(とりで)の地図と一味の様子を書き記したものをイ・ウォネに託する。

 一方、左捕盗庁(チャポドチョン)に、ユンの後任としてチョ・セウク長官の息子チョ・チオ従事官(チョンサガン)が着任。チオはユンへの対抗心をむき出しにし、ペク・チュワン、ウォネ、チェオクを外したメンバーで偽金事件の捜査にあたることに。

 ソンベクはすでに偽金作りの証拠を徹底的に隠滅していた。そうとは知らないチェオクとチュクチは、情報を得るため積極的にソンベクらに接近。カッチュルも行きたがらない「下の村」、カマ村への同行を申し出る。

 カマ村とは重い病にかかった人々が暮らしている村で、かつて謀反人の息子としてその身を追われたチェム(ソンベクの幼名)がかくまわれて、育った村だった。

 カマ村で暮らす亡き父の門弟ハクチョルと昔話をするソンベク。チェオクはハクチョルにかすかな既視感をおぼえる。ハクチョルはソンベクにチャン・イルスンの形見の刀を渡したが、その刀には「発墨」と書かれた紙が添えられていた。

 驚くチェオク。かつてチェオクの父もまた、「発墨」の意味を幼い兄妹に語って聞かせていたのだ。後刻、チェオクはソンベクに父親のことをたずねるが、ソンベクは「私の父は生きている」と答える。ソンベクが生き別れた兄ではないか、というチェオクの淡い期待は打ち砕かれた。

 ひそかに潜入捜査の動向を見守るユンは、軍の大将チョン・ホンドゥに呼び出され、別働部隊の育成を要請される。しかし、国王の許可を得ていないと知ったユンは即座に断わる。

 山の砦(とりで)近くの村で、悪行の限りを尽くす男がいることを知ったソンベクたちはチェオクを伴い成敗に出かける。その帰り道、ソンベクたちは軍に追われ、軍兵士の放った銃弾が馬上のチェオクを貫く……。













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 山の砦に潜入したチェオクとマ・チェクチ、そのバックアップとしてイ・ウォネがいて、チェオクからの捜査状況や地図をユンに伝えます。

 罷免中のユンにとっては捜査状況もチェオクも気になるところですが、耐えて時期を待つしかありません。ある意味、飛び出すチェオクよりも心配しながら待つユンのほうが、かなり心は苦しいのではないでしょうか。

 何といってもソンベクの理想に基づく大胆な行動力は、危険を承知で飛び出すチェオクとよく似た気質かも知れません。耐えて待つユンの性格からすると、この二人は手に負えないぐらい魅力のある存在かもしれません。あくまで想像ですが。

 さて、何といってもソンベクの行動ですが、弱いものから搾取する悪者の役人を切り、追っ手から馬で逃げる途中に一緒に行動していたチェオクが銃で撃たれ馬から転げ落ちます。

 ソンベクは子どもの頃に逃亡中に妹を置き去りにした光景がよみがえり、危険を承知で役人の追っ手のなかに突入し、チェオクを助けようとします。ソンベクがただの悪人ではないような、そんな勇敢な一場面でした。とにかくカッコイイのです。


 ユン、ソンベクに負けるな!
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by arrive_at | 2006-07-17 15:16 | チェオクの剣  

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