チェオクの剣 第3話「密偵の死」

 ファンボ・ユンとチェオクの生い立ちがわかりましたので、この時代の身分制度と大儀への滅私奉公を重んじる人々の、本心と理想との葛藤が凄まじいものがあります。

 今のこの自由すぎる時代には、このような大義名分に命を欠ける値打ちが理解できるのでしょうか。出来ても出来なくても、そういった時代を生きる人々の苦しみや生きがいや、そして幸福感というものが伝わればいいのではないかと思います。

 この話しはそういった時代を背景に、天涯孤独になったチェオクとユンが歩んだ修行の日々が、大人になっても二人を一層結びつけるようにも思います。

 また、親を失い、妹の安否を気遣いながらも、父親が目指した行政改革というか世直しを、自分の意思で行動するソンベクも宿命の人であります。妹の生死が心配で仕方なかった兄ではありますが、再びあった時にはまさかの反逆者とそれを取り締まる役人という立場でした。運命というのはこうまで皮肉にも兄弟の仲を裂こうとしているのでしょうか。

 ということで、あらすじをばんばんと飛ばしていきたいと思います。


ネタバレにご注意!
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 ユンが偽金事件のために送り込んでいた密偵チャンガクが死体で見つかる。死因は毒殺だった。生前のチャンガクから、最近高級品を買いあさる組織があるとの情報を得ていたことから、チェオクとチュワンは高麗にんじん売りに扮し、捜査を始める。そこへ盲目の男が現れ、高麗にんじんが野生のものかどうか吟味する。そしてチェオクたちの気付かぬ間に1本盗み出し、貧しい親子に恵んでやる。盲目の男の正体はソンベク。ソンベクは大商人チェ・ダルピョンの屋敷を訪ね、同志ノ・ガッチュルの働きぶりをたずねる。

 二人組の商人がチェオクたちの高麗にんじんに支払った金は偽金。即座にユンに報告しようとするチュワンを制し、黒幕まで突き止めようと提案するチェオク。そこへ金目当てのマ・チュクチが盗みに入る。さらにそこへ、高麗にんじんを買った商人が武装して戻ってくる。チェオクたちが野生とふれ込み売った高麗にんじんは偽物だったのだ。

 チェオクは作戦通り、自分が人質となり連中のアジトへ行き、チュワンを解放させる。チェオクはアジトの倉庫の床下から偽金を発見。しかし再び捕らえられ、吊るし上げられてしまう。

 一方その頃、捕盗庁(ポドチョン)に戻ったチュワンの様子から事の次第を察したユンは、隊を率いてアジトに向かう。チェオクを救出し偽金も押収したユンだったが、独断で捜査を進めたチェオクに謹慎を言い渡す。

 ユンの役に立つにはこれしかないと思っているチェオクは、自分のやり方がユンの負担になってしまうのならば、と捕盗庁(ポドチョン)を辞す決意を告げる。
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 偽金を作る者についてはまだわからないけど、かなり怪しいソンベクたちの行動がチェオクやユンと対立するだろうということは想像できます。ソンベク側の非情なタルピョンは、捕らえられたカッチュルを切り捨てようとしますが、ソンベクは必ず助け出そうと心から思っています。ソンベクたちの集団は一体何をしているのでしょうか。

 チェオクの危険な行動に心を痛めるユンですが、決して本心は話さないので、いつもチェオクの行動を責める事になります。チェオクもユンに対する気持ちがよくわかっていないので、ユンへの献身が生きがいになっているようです。身分の違いがあるために、ストレートに本心を伝えることなど出来ない時代だったのでしょう。

 あ~あ、じれったい。
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by arrive_at | 2006-07-16 23:52 | チェオクの剣  

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