チャリング・クロス街84番地

c0082504_91861.jpg


まあ、なんということでしょう。

ブログの更新が2年と3ヶ月も経ってしまいました。
2011年の3月といえば、東日本大震災がありました。
もう首都圏も余震が続き、まるでアイドリング症候群のように何もなくても自分がゆらゆら揺れているという錯覚に悩まされていました。

それから2年が経ちましたが、小さな地震は各地でありますが大きな地震の方はあらかた納まったようです。

さて、せっかくブログを更新しましたから、ロンドンのチャリング・クロスにある古書店とアメリカのニューヨークに住む脚本家の女性の心温まる書簡集を紹介しましょう。

この本は市立図書館で何気なく見つけたものですが、なかなか面白かったです。
本を借りる時にタイトルだけで決めたので、出だしも読んでいませんでしたから、読みはじめてからビックリしました。映画のストーリーのようでもあります。


チャリング・クロス街84番地
84,Charing Cross Road

Helene Hanff
ヘレーン・ハンフ著 江藤淳訳 中央文庫 1984年初版 1992年4版 520円

今年の3月ぐらいに、テレビドラマでは「ビブリオ古書店の事件簿」というマンガで有名になった物語をドラマ化して、主演は剛力彩芽と脇役にエグザイルのアキラが出演していました。

ドラマの方は剛力の演技力不足といわれ、主人公が謎を解いていくのはあまりぱっとしませんでしたが、舞台が鎌倉の古書店ということで、稀少本などを買い付ける眼力やその本の価値を知る知識などが必要とされる専門的な仕事だということがよくわかりました。

さて、この本は正に古書を扱う専門家の男性従業員フランク・ドエル氏と注文主のニューヨークの貧乏作家ミス・へレーン・ハンフのやり取りが醍醐味です。

注文する本というのは英国の古くからある革表紙の本であったり、装丁の美しい本であったり、またはなかなか手に入らない本などの注文もあり、その本の質の良さに驚かされると翻訳者の江藤淳氏は解説で書いています。

私は英語は全くダメダメですので、英語の原語の本などは逆立ちしたって読めませんが、アメリカ女性が英国に憧れて本を注文する様は微笑ましくもあり、また、紳士的に対応するドエル氏は慎ましくもあります。

それはディケンズの「クリスマス・キャロル」の強欲な経営者スクルージーの事務員の男性のように真面目でもあり、また、古書店を想像すると映画ハリーポッターに出てくるシーンで、新学期用の教材をダイアゴン 横丁で買い求める時の古い店のようでもあり、想像力を働かせながら読んでいました。

同時にロンドンの観光ガイドブックを開いて地図を見てみましたが、私はロンドン旅行でチャリングクロス駅には行きましたが、残念ながらその駅の周辺のナショナルギャラリーやトラファルガー広場には行っていませんのでどのような町かは分かりません。

たぶん、テムズ川のほとりに近いところでしょうし、それは日本では神田川の近くの神田駅周辺にある古本屋街のようなところなのかもしれません。

たぶん、たぶんの繰り返しですけど、なかなかロンドンの町を知ることはありませんし、遠い外国のことですから漠然と想像しながら読書を楽しむことがいいのでしょう。


それほどインパクトのある物語ではなく、本当に手紙のやり取りをしての書簡集ということで、ロンドンのマークス社という古書店は今もあるのではないでしょうか。
もしロンドンに行かれた方は是非訪ねてみて下さい。

あるのかなあ?


c0082504_1341515.jpg


 
[PR]

by arrive_at | 2013-06-05 21:27 | ロンドン  

<< パリは遠くになりにけり パリとピアノ >>